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「優勝という形で恩返し」を。宮崎日大が人工芝G2面完成記念試合で長崎総科大附を撃破!

ゲキサカ / 2019年3月3日 20時45分

 長崎総科大附はMF一宮優斗(1年)や右MF大門蓮(2年)がキープ力を発揮しながらゴールに迫っていたが、中盤のバランスが悪かったこともあり、セカンドボールを相手に拾われてしまう。逆に宮崎日大は26分、パスワークからPAへ飛び出してきた右SB高木俊秀(2年)が決定的な右足シュート。30分にもMF山口哲平(1年)の右足ミドルが浮いた水で止まり、これに走り込んだMF田中和騎(2年)が決定機を迎える。

 だが、これは長崎総科大附の長身GK梶原駿哉(1年)のファインセーブに阻まれ、直後にCKのこぼれからCB田崎常慈主将(2年)の放った右足ループシュートもクロスバーを叩いてしまう。2点目を奪うことはでなかったが、矢野が「ボールのスピードが上がったり、みんなの連係が上がったりしていて、人芝になってからパス回しや攻撃のバリエーションが増えてきたかなと思っています」という宮崎日大が、強敵相手に優位に試合を進めていた。

 後半は長崎総科大附が1タッチのクロスボールを増やし、そこにボランチから前線へポジションを移したエースMF千葉翼(2年)が競り合うなど宮崎日大の守りに圧力をかける。宮崎日大の苦しいクリアが続いたこともあり、セカンドボールの攻防で優位に立った長崎総科大附はサイド攻撃やカウンターからシュートシーンを作り出した。だが、宮崎日大は28分にFW安積琉樹(2年)の至近距離からのシュートをGK東上里康登(2年)がビッグセーブしたほか、田崎や小野、左SB黒木俊吾(2年)らが前線に入れてくるボールに落ち着いて対応。中盤で光る動きを見せていた矢野や櫻田、MF橋邉好祐(2年)、MF福留龍磨(2年)が絡んだ攻撃でチャンスを作り返していた。

 長崎総科大附の縦への攻撃に苦しんだ部分もあった宮崎日大だが、交代出場選手も集中した守りを見せて1点を守りきり、1-0で勝利。田崎は「バナーの企業の方とか、学校関係者の人とかいてきょうは絶対に勝たないといけなかったので勝ててよかったです」と笑顔を見せていた。人工芝グラウンドの完成によって自主練習を行う選手が増え、彼らの士気、モチベーションも上がっているという。昨年は新人戦、インターハイ予選、そして選手権予選決勝でいずれも日章学園高に敗戦。日章学園と同じく人工芝グラウンドを手にしたチームは今年、壁を乗り越えて全国初出場を狙う

 今年は南監督が「この子たちは我慢強いです」という世代。選手たちは全国有数の環境を用意してくれた学校、熱意のある保護者、80社にも及ぶというサポート企業の期待に応える意気込みだ。田崎は「最終的な目標は日章倒して全国に行くこと。口だけで『ありがとう』と言っても伝わらない部分があるので、優勝という形で恩返しできたらなと思っています」と宣言した。ライバル・日章学園を破るのが簡単ではないことは確か。それでも約20年の「悲願」人工芝グラウンドという“武器”を得た今年、宮崎日大が歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)

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