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23日公開の映画「蹴る」に込められた思い

ゲキサカ / 2019年3月16日 15時8分

 資金のあてのないままひとりで撮り続けていた中村監督は、資金集めのために撮影と並行して途中から他の映像関係の仕事や、介護関係の夜勤バイトも開始。完成のめどが立たない時期にはストレス性の腸炎にかかったりもしたが、アルバイトの仕事を通して筋ジストロフィーや脳性麻痺の患者さんと実際に向き合い、重い障がいがある人の体の状態や悩みが肌感覚でわかり、間接的に映画の製作に役に立った。中村監督が言う。

「映画を見ることは、生を見ることについで直接に近い。見てくださった方には彼女、彼らの生き様を体感覚でちゃんと理解してほしいと思っています。ある意味、生よりも生々しかった部分も見られると思っています」
先月27日、JFA内のイベントで軽快なプレーを見せた永岡真理
 生まれながらにして難病「SMA(脊髄性筋萎縮症)」を患い、これまで1度も歩いたことがないが、試合では華麗かつ激しいプレーを見せる永岡は、病の影響で肺活量が成人女性の4分の1ぐらいしかなく、咳をすることができない。風邪をひくと肺炎にかかる危険性と背中合わせの生活をしてきた。

「いろんな選手が登場していますが、どの選手も共通しているのは命がけでサッカーをやっている点です。単純にサッカーをしているだけではないんです。本当の命がけが詰まっているところをみてほしいです」

 永岡は16日に神奈川県電動車椅子サッカー協会主催で開かれる「ドリームカップ」に出場予定。彼女が明かす「リアルな命がけ」は平塚(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)でも見ることができる。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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