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「来た!」と思った一撃はポスト…市船の新エースMF鈴木は“あとわずか”を決められる選手に

ゲキサカ / 2019年4月22日 8時55分

日本高校選抜MF鈴木唯人(市立船橋高3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.21 デュッセルドルフ国際ユース大会 日本高校選抜 1-1 ブラガ]

 本人にも「打った瞬間、絶対に来たと思いました」とゴールの感覚があったという。25分ハーフゲームの後半25分、日本高校選抜MF鈴木唯人(市立船橋高3年)は右中間でボールを奪うと、細かいタッチのドリブルから中央方向へ一気に加速してDFを外し、左足シュート。「決まった」と思われた一撃だったが、ボールはニアサイドのポストを直撃して大きく跳ね返った。スコアは変わらず、1-1で試合終了。鈴木はヒーローになるチャンスを逃したことを悔しがっていた。

 FW、オフェンシブ、ボランチも起用にこなす鈴木は今大会、ここまで3試合連続で途中出場。予選リーグ突破を懸けたブラガ(ポルトガル)戦は左FWとして初先発した。前線の3人のポジションバランスを考えてトップ下気味の位置でプレーした鈴木は、ルーズボールを拾う部分や奪い返しの部分を意識。そして「チャンスが来たら仕留めようと思っていた」

 予選リーグ突破のために勝つしか無いブラガが、ロングボール中心の攻撃となったため、後半はボールが落ち着かない展開に。引き分けて予選リーググループ3位以上を決めれば大会最終日に最低1試合を行うことができる日本高校選抜は、まず勝ち越し点を与えないことに意識を傾けながら、カウンターで仕留めようとしていた。

 後半23分にはFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)が左サイドを個で打開。そのままPAまで持ち込んでGKと1対1となった。シュートのこぼれを鈴木が詰めるが、シュートはGKとDFに当たって外へ。決定機を逸した鈴木だったが、自らボールを奪って迎えたチャンスで相手DFのマークを巧みに外し、左足を振り抜いた。

 だが、「来た」と思ったシュートはポスト。今大会、途中出場した試合でもシュートチャンスを迎えていた鈴木だが、DFにブロックされたり、わずかにゴールから外れたりして決め切ることができていない。「いつも自分は、ほんの少しの、あとわずかってところなので。最後で(相手GK、DFに)当たったり、外したり、市船でも迷惑をかけてしまっている」。今回もそのわずかが、課題となってしまった。

 成功体験もある。3月のU-18日本代表UAE遠征のU-18ロシア代表戦ではFWの落としを受けると、PA外側から左足で無回転のスーパーゴール。「スーパーゴールでしたね。その時に思ったのはシュートの時にしっかり振るっていう大事さ」。シュートの際は、自信を持ってしっかりと足を振り切ること。そして自分はメンタル面のコントロールが上手く行けば国際試合でも力を発揮できることが分かった。

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