「魂は見せれた」。人間性磨く大津コンビ、SB水野&CB吉村が最終戦で力を発揮
ゲキサカ / 2019年4月23日 15時3分
[4.22 デュッセルドルフ国際ユース大会 日本高校選抜 1-1(PK3-5)エバートン]
意地のゴールだった。日本高校選抜は22日、第57回デュッセルドルフ国際ユース大会最終戦となる5位決定戦でエバートン(イングランド)と対戦。3試合ぶり2度目の出場となる左SB水野雄太(大津高→早稲田大)が今大会初ゴールを決めた。
前半14分、左タッチライン際へ開いた位置でMF武田英寿(青森山田高3年)からのパスを受けた水野は「ファーストタッチが決まった」と一気に斜めに切れ込む。最初は中央に飛び込んできた2選手へクロスを上げることを考えていたというが、ドリブルでのタッチが流れたことでストップ。持ち直した時に「中見たら相手が止まっていたので、シュートフェイントで切り返して打ったら入ると思った」と切り返しからニアサイドへ右足シュートを叩き込んだ。
2年間大津の10番を背負い、エースアタッカーとして活躍した水野だが、日本高校選抜には攻撃的SBとして選出された。今大会初出場だったブレーメン戦は攻撃力を発揮したものの、課題の守備が失点に繋がり敗戦。その後、出場機会を掴めずにいた。
今回、ともに大津から日本高校選抜入りしているCB吉村仁志(大津高→流通経済大)も前日の予選リーグまで出場機会ゼロ。だが、彼は初出場した5位決定戦で相手の大型CBの上から得意のヘディングで叩き続けるなど、これまでの悔しさを表現するようなプレーを見せた。
水野は「自分も出場時間を求めてやっていたし、(吉村)仁志も出れていなくて。(吉村は)今日出られて、あのデカイやつらにヘディングで競り勝っていたので凄く良いパフォーマンスをしていたと思うし、闘争心や気持ちは見えた。大津の代表で2人出てきて、なかなか試合に出れなかったのは悔しいですけれども、出た時にお互いやれたと思う。魂は見せれたと思う」と胸を張った。
吉村は出番が全くない中でもトレーニングで誰よりも声を張り続けていたが、水野はその姿に驚き、彼の人間性の高さを改めて感じたという。「アップとか声出しているけれど、相当無理しているんだろうなと思っていました。今まで『行こう!』みたいな声は、あんなになかった。大津の時も言われたんですけれども、『アイツの人間性は人のために頑張れる』。それがアイツの良いところ」。日本高校選抜のコーチ陣の評価は吉村、そして水野も出番が少なくても「頑張れる」というもの。その通りに悔しさを持ちながらも最後まで準備してきた2人が最終戦でベストパフォーマンスを見せた。
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