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メルカリ小泉社長の告白② 「アジアを制した鹿島アントラーズにやってほしかったこと」

ゲキサカ / 2019年4月26日 20時14分

メルカリ小泉社長の告白② 「アジアを制した鹿島アントラーズにやってほしかったこと」

 アプリダウンロード数が全世界で1億を超える国民的フリーマーケットアプリとなったメルカリは2017年から、Jリーグの常勝軍団、鹿島アントラーズのオフィシャルスポンサーとなった。創業3年たらずの2016年の6月期に初めて黒字化したことを機に、小泉文明社長兼COOは文化的な事業にも着手した。

「アントラーズさんとは人的な関係性があったので、最初に話をさせてもらったのがきっかけです。僕自身も鹿島ファンでしたし、柴崎岳選手と仲良くさせてもらって、そのつながりもあって(鹿島と)話をすることができました。僕の父親の実家が鹿島の隣町で、鹿島はよく知っていた場所でもあります。もちろん、メジャースポーツの強いチームと一緒にやれば、社外に対するメッセージのインパクトもあると考えていました」

 日本代表の柴崎とはどんなやりとりを続けているのだろうか。

「(昨年夏の)ワールドカップ期間中はLineでやりとりしていました。その後はお互いに忙しくてなかなか会えていないんですけどね。(柴崎)岳選手とかのゲームの組み立て方、チームのマネジメントは、僕らがやっている仕事とすごく近しいところ、また全然違うところもあるので、話をしていて面白いですね。ほかにも本田圭佑選手は、ビジネスの話をしたり、(本田が所属していたメキシコの)パチューカ―の家に行かせてもらったりもしました」

 昨年11月、鹿島はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝でペルセポリス(イラン)と対戦。特に11月10日で行われた決勝第2戦が行われたアザディスタジアムは8万人収容で、ほぼ敵のサポーターで埋め尽くされた中、0-0とよく耐え、8度目のACL挑戦でクラブ史上初のアジア王者に輝いた。この優勝で主要タイトル20冠も達成。スポンサー冥利につきる結果だが、小泉社長はある心残りがあった。スポンサーの社長ではなく、ひとりの鹿島サポーター目線でこう明かす。

「(ACLの)決勝でイランに行く前に、イランに応援に行くサポーターの渡航費を捻出するクラウドファンディングをやってほしかったんです。僕もそうですし、鹿島サポーターもおそらくそうだと思いますけど、当時イランに応援しに行く人たちに対して『渡航費出すから、俺のために応援に行ってきてよ』みたいな気持ちだったんじゃないかと思います。34型のテレビを買うより、5万円、10万円のサポートをしてあげるほうが僕の心は満たされたかもしれない。敵地で8万人近いサポーターが集まって、完全アウェーの中で優勝したことにすごい感動しましたが、テレビを見ていただけである意味、お金が十分に循環しなかったのがもったなくて……。クラウドファンディングが実現していれば、優勝したことと重なって一番心地よかったと思うんです」
ACLを初制覇して喜ぶ鹿島イレブン
 自分が応援しに行って歓喜に浸るのではなく、応援に行く人をサポートすることに喜びを感じる。なぜなのか。それは現状を踏まえた小泉社長が予想する社会の未来像と重なってくる。

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