平成最後の自衛隊王者は海自厚木マーカス、3連覇で最多20度目V

　31年の平成史において、20回の優勝を飾った海自厚木マーカスは、自衛隊最強の看板を背負う。社会人チームとして神奈川県1部に参加しており、今後は、関東2部リーグ復帰を目指す。関東、神奈川のアマチュアチームのレベルは年々上がっているが、柳川監督は「同じリーグには、元日本代表の永井雄一郎さん(YOKOHAMA FIFTY CLUB)もいるし、地域のレベルは上がっているけど、倒せるように頑張っていきたい」と、自衛隊最強のプライドを示した今大会でまとまったチーム力をぶつけていく気概を示した。

　なお、3位決定戦は、海上自衛隊鹿屋基地が、海上自衛隊厚木なかよしを下し、2020年に行われる次回大会の地域予選免除権を獲得。9年ぶりに関東勢のシード権独占が崩れた。試合は、1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込むと、GK石井純平(3曹・鹿屋工高出身)が2本のセーブを見せて海自鹿屋が4-2で勝利した。

■第53回全国自衛隊サッカー大会　結果
優勝:海自厚木マーカス(3年連続最多20回目)
準優勝:空自第3補給処
3位:海自鹿屋
4位:海自厚木なかよし(フェアプレー賞を獲得)
※上位3チームは、次回大会の地域予選免除

<大会優秀選手>
GK:石井純平(3曹・鹿屋工高出身)海自鹿屋
DF:森永貴大(3曹・松陽高出身)海自鹿屋
DF:園田智也(3曹・鹿児島実業高出身)海自厚木なかよし
DF:大山徹(3曹・日本大出身)海自厚木マーカス
DF:柿崎佳弘(3曹・神奈川大出身)海自厚木マーカス
MF:小池勝(2曹・中央大出身)海自厚木なかよし
MF:豊福甚(士長・東京国際大出身)空自3補
MF:佐々木蓮(3曹・尚美学園大出身)海自厚木マーカス
MF:濱元諒一(3曹・鹿児島城西高出身)海自厚木マーカス
FW:真木基希(3曹・米子北高出身)空自3補
FW:小木曽真悟(2曹・武蔵越生高出身)空自3補

(取材・文　平野貴也)