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元ラブホ従業員が語る裏話。モーニングの目玉焼きを「焼かずに提供する」理由は…

日刊SPA! / 2024年5月5日 8時54分

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※写真はイメージです。

 さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはヒソヒソと向かう場所だ。
 実家がラブホ街にあり、学生時代はラブホでアルバイトしていた前田裕子さん(仮名・20代)。今回はラブホ街に住んでいる人ならではの経験や、彼女が働いていたラブホのルームサービスでの“工夫”について教えてくれた。

◆「家から一歩出たらラブホしか見えない」

「どこに住んでるの?」と聞かれることが苦手だったという前田さん。濁して答えていたが、必ずと言っていいほど、「ああ……あのラブホがたくさんある辺り?」と思われていたそうだ。

「確かにそうなんですが、成人した今となっては何の抵抗もなく答えられるし、『家から1歩出たらラブホしか見えない』とネタにしています。成長とともに、認識が変わるんですよね」

「あのキラキラした建物のところに家があるの」と言っていた小学生までの穢(けが)れていない時代。「(公共施設)の辺り」と恥ずかしくて濁していた時代。そんななかで、頻繁に聞かれたことがあったと、前田さんは振り返る。

◆監視カメラよりも強力な近隣の目

“やっぱり、荒れた地域だったんじゃない?”

「よく聞かれるのですが、ラブホ街って、そんなイメージなのでしょうか? 生まれ育ったところなので、何にも思っていませんでした。むしろ“性”に関しては真面目で、シビアかもしれません。興味がないわけではないのですが……」

 前田さんは気まずそうに話を続ける。

「監視カメラよりも“強力な地域住民たちの目”が光っているんです。ラブホで働いている同級生のお母さんや、近所のおばちゃんたちに見張られているという感覚があります。意外とラブホ街に暮らす人たちは、自分の地域のホテルを使用したことがある人は少ないと思いますよ」

 そして中高生になると、ラブホを経営している家の子どもたちは、人気者になる傾向があるそうだ。

「邪魔の入らない溜まり場が、ラブホなんですよね。ただし、ラブホの部屋で行われているのは、今で言う“推し活”みたいなものでした」

 前田さんの住んでいた地域は田舎だったため、地元の民放局は3つしかなかったとのこと。他系列を日替わりで放映しており、リアルタイムで月9ドラマも歌番組もアニメも見られたことがないという。

「今でこそ、サブスクやネット配信などで楽しめますが、当時はそんなものありません。私は、よく好きなアーティストが出ている番組などを友だち宅のラブホの一室で楽しんでいました」

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