[関東大会予選]自身の現在地は「遅いという感覚」。成長に貪欲な17歳、FW西川潤はC大阪でも結果にこだわる
ゲキサカ / 2019年5月1日 13時44分
[4.30 関東大会神奈川県予選準々決勝 桐光学園高 4-0 川崎市立橘高 横須賀リーフ]
2019年の高校サッカーをリードする存在は、危機感を抱いていた。桐光学園高のU-20日本代表FW西川潤主将(3年、C大阪内定)は関東大会予選準々決勝に先発フル出場したこの日、前半に先制点となる左足PKを決め、後半にはピンポイントの左足クロスでFWラナイメアー祈安(3年)の2点目をアシスト。関東大会予選は直接FK弾を含む2ゴール1アシストを記録した初戦(対相洋高)と合わせて、2試合で3ゴール2アシストと違いを見せつけた。
鈴木勝大監督は「大人のサッカーというか、良い意味で抜きどころの感覚が分かってきた」と評していたが、ゴール近くに張り付くのではなく、多くの時間帯ではややゴールから離れた位置でプレー。本人も「要所要所でどれだけ力を発揮するか」と語るように、常に警戒される中でまずは周囲を活用し、仕留めに行った際には長い距離のドリブルやラストパス、PAへ潜り込んでのシュートで相手ゴールを脅かし、結果を残した。
西川は関東大会予選準決勝、決勝は出場せず、再びC大阪に合流する模様だ。C大阪ではすでに特別指定選手としてJ1、ルヴァン杯デビューを果たし、スルーパスでのアシストも記録した。国内外のクラブが注目する中、「(強化担当者が)毎回練習に来て下さったり、最初に来てくださったのがセレッソだったので。南野(拓実)選手だったり、日本を代表する選手が出ているので自分も憧れを持ちましたし、練習参加してセレッソというクラブが好きになったので、それが一番大きかったと思います。(セレッソに)惚れちゃいました」と3月にいち早く加入を決めたC大阪で階段を上り始めている。
C大阪でのトレーニング、試合によって「自信という意味では物凄くついたのかなと思います」と西川。ただし、ここまでの結果については全く満足していない。17歳は本気でプロの世界に挑戦中。もっとC大阪の戦力にならなければならないという考えだ。
「年齢とかあんまり関係ない。(同じ高校3年生世代のFC東京MF)久保(建英)君とか大活躍していますから。(横浜FCのFW斉藤)光毅だったり、J2で点獲ったりしているから、17歳だからとかいう考えは自分の中では一切ないですね。(自分の現在地は)遅いという感覚もありますし、もっと早く活躍しなければいけないという考えです」。すでに結果を出している同世代の選手たちから刺激を受け、危機感を感じている。
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