田尻、小島中心に奪い返しを徹底。個々が強みも発揮した熊本ユースが神村学園を3発撃破!
ゲキサカ / 2019年5月8日 11時55分
[5.5 高円宮杯プリンスリーグ九州第6節 熊本ユース 3-1 神村学園高 嘉島町総合運動公園多目的競技場]
個人、チームで上のステージへ――。5日、高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2019九州第6節が行われ、ロアッソ熊本ユース(熊本)が神村学園高(鹿児島)に3-1で快勝。2勝2分2敗とした熊本ユースは4位に浮上している。
2年ぶりにプリンスリーグへ復帰した熊本U-18が、チーム力の底上げをしながら結果も出し始めている。開幕前からMF樋口叶(3年)、MF上野正騎(3年)、DF吉井凌雅(3年)と主軸候補たちの欠場が続く苦しい状況。まだまだコンスタントに力を発揮できるまでは至っていないものの、中山貴夫監督は自身の就任とともに加入してきた3年生たち中心のチームについて「底上げできている。少しずつできることが増えてきた」と成長を認めている。
神村学園戦は個々の良さを随所に発揮して快勝した。立ち上がりは中盤中央の枚数の多い熊本ユースが、ポジショニングとパスの精度を活かしてボールを握る。そして、両翼、前線へボールを運ぶと、最前線のFW小野田涼(3年)がパワーショットやゴール前への迫力のある飛び出し。18分には高精度の左足が印象的なMF飯星明良(2年)の絶妙な展開から、10番FW廣田勇心(2年)がDFとの1対1を制してグラウンダーのクロスを入れる。これにシャドーの位置から走り込んだMF田尻康晴主将(3年)が1タッチで先制点を決めた。
今季3得点目の田尻は「昨年は同じポジションをやっていたんですけれども、あまり点獲るというのがなくて、今年になってゴール前に顔を出して点を獲れるようになっている」。課題の立ち上がりでリードを奪った熊本ユースだったが、神村学園がプレッシングの強度と上げるとミスが増えてしまう。
守備から立て直し、ボールを持つ時間を増やした神村学園は効果的なサイドチェンジを交えながら、相手の間を取って前進。そして、エースFW濱屋悠哉(3年)とMF軸丸広大主将(3年)のシュートやMF永吉飛翔(3年)の直接FKで熊本ユースのゴールを脅かした。
やや攻撃が停滞した熊本ユースだったが、崩れない。相手のサイド攻撃を対人で強さを発揮する左SB値賀悠妃(2年)や右SB大林拓真(3年)が対応。抜群の高さを誇る大型CB片桐羽馬人(3年)が運動量の多さも発揮し、CB巖真都利(3年)とともに相手の前に立ちはだかった。
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