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電話もとるし、Excel入力もやります…なでしこジャパンFW菅澤優衣香「働きながらやることで得るものも多い」

ゲキサカ / 2019年5月10日 19時34分

女子ワールドカップでの活躍に期待が集まるなでしこジャパンFW菅澤優衣香

 日本女子サッカー界を取り巻く環境は、男子サッカー界に比べればまだまだ整備されているとは到底言えない。日本女子代表(なでしこジャパン)で国際Aマッチ62試合出場のキャリアを誇るFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)も、普段は会社に勤めながらの生活を送っている。

■女性アスリート像

―いよいよ女子ワールドカップの開幕が近づいてきました。菅澤選手にとっては前回大会のリベンジになりますね。
「前回大会は、周りは大先輩ばかり。自分がやって行けるのかどうかという不安を持ちながらやっていました。そんな中で実際にプレーさせてもらって、結果は準優勝。最終的には悔しい思いをしてしまった。今回選ばれたら、前回の悔しさをしっかりと返せるように、優勝を目指してやっていきたいなと思います。ただ選手も変わっているし、他国のレベルが上がっている。そういう難しさは大会の中で感じながらやっていく大会になると思います」

―やはり他国のレベルが上がっていると感じますか?
「2011年になでしこが優勝した辺りから周りの国が日本の女子サッカーをリスペクトしてくれるようになったと感じます。蹴って走ってというだけじゃなくて、ポゼッションの部分も質を高めてやってきているなと思いますし、レベルは年々上がっているなと感じます。あと周りの国が上手く世代交代が出来ている中で、日本はちょっと遅れているのかなと感じることもあります。でも結果がすべての世界。勝たないと人気も落ちちゃうんだなというのを肌で感じているので、結果を出し続けていくことが、これからの女子サッカーを盛り上げるためにも大事なのかなと思っています」

―世代交代。女子サッカー界、女性がアスリートとして活動を続けていく難しさも根底にはあると思います。
「浦和でも私たちより下の世代の選手が、早くに現役を引退することがありますが、私はもったいないなとすごく思います。代表もそうですけど、リーグを盛り上げるのに、そういう選手が辞めてしまうのはすごくもったいないなと。ただその一方でセカンドキャリア、サッカーだけじゃないというのも凄く分かります。女子サッカーを長く続けるかというのは、女子の場合は悩みどころかなと思います」

―菅澤選手は普段、会社で働きながらサッカーを続けています。なでしこリーガーにはそんな現実もある。
「私の場合も毎日保険会社に出社して、夕方トレーニングという生活を送っています。主にデスクワークをしていて、電話もとりますし、Excel入力などもやっていますよ。でも会社の方がサッカーに集中できるようにと、会社に出勤する時間を少なくしてくれています。移籍の時も異動で対応していただきました。先ほども言いましたが女子の選手はキャリアが長くはない。そうなったときに社会人を経験したことが活きてくると思う。プロ化も大事なことですが、働きながらやることで得るものも多いなとこの年齢になって感じています」

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