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慶大卒のなでしこリーガー籾木結花が目指すもの…「女子サッカー選手の価値を発信していきたい」

ゲキサカ / 2019年5月16日 12時10分

来月のW杯でも活躍に期待が集まる籾木結花

 なでしこリーグで5連覇を目指す日テレ・ベレーザの10番は籾木結花が背負っている。これまで名だたる名選手が背負って来た伝統の背番号だが、彼女は「過去の10番を背負った方々を、新しい形で超えていきたい」という。新しい形。今春、慶應義塾大を卒業して社会人になった23歳が目指す姿を聞いた。

■女性アスリート像

―籾木選手が契約するNIKEは女子アスリートへの支援を積極的に行っています。
「女性で盛り上げて行こうという考えで、すごく共感できる部分が多い。その中で自分を選んでくれていろんな活動をして下さっているというのがすごく嬉しい。自分にしかできないことを一緒にやっていきたい。チャンスを無駄にしないように、自分自身、いろいろな案を出していきたいなと思っています」

―籾木選手は今春まで慶應義塾大に在学。またクラブの『5000人満員プロジェクト』に参画するなど、プレーヤーだけにとどまらない女性アスリート像を築かれています。
「もともと勉強は得意ではなかったのですが、メニーナ(ベレーザの下部組織)にいたときに当時の監督の寺谷さんがサッカーだけじゃなく、勉強もやらないとサッカーをやらせないという方針で、そこで勉強もしっかりやるというのが身につきました。でも中高の勉強は大人になって生きてくる勉強ではないな、と勝手に思っていて。大学では自分の勉強したいことと向き合いたいなと思っていたんです」

「その考えを掘り下げたときに、高校の時になでしこジャパンがW杯を優勝してからの観客の変動を肌で感じたことを思い出しました。スポーツビジネスの観点で、何かやりたいなとずっと思っていて。それで慶應のSFCだったらそれを軸に研究を進めながらも、全然違う分野を掛け合わせた研究も進めることができると思ったんです。あとはメニーナの時もそうでしたけど、自分よりレベルの高い環境に身を置くことで、自分が何かを選択するときの基準ができた。確かに高校の時は青春っぽいことを羨ましいなと思った時期もありました。でも自分の戦っているフィールドは違うなと思っていて、そこは吹っ切って行動していました。火曜から金曜まで1限から3限で授業を入れて、夕方練習に行ってという生活の繰り返しでしたが、充実していたと思います」

「ベレーザの集客プロジェクトに携わったのは、何で女子サッカーを観てもらいたいのか、何で男子サッカーではなくて女子サッカーなのか、女子サッカーに価値が本当にあるのかということを考えたかったからです。今は表面的な魅力を出すしかないのかなと感じていていますが、価値があるものはもっと中にあるもので、選手一人ひとりのストーリーや人間性に価値があるのではないかなと思っています。4月から(ビジネスコンサルティング事業などを手掛ける)クリアソンという会社に入社したのですが、クリアソンに決めたのもその考えに出会ったからです。クリアソンの活動を通じて、女子サッカー選手の価値というのをもっともっと発信していきたいと思っています」

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