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桐生一FW若月大和「自分は『全然、物足りないな』」。“誤審”から大逆転の先輩見て感動し、再確認した“湘南プライド”

ゲキサカ / 2019年5月19日 21時38分

桐生一高の湘南内定FW若月大和は先輩たちの姿に刺激を受け、必死にゴールを目指し続けた

[5.18 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 桐生一高 1-2 帝京高 あずまサッカースタジアム]

「ああいう状況で、チームが一つになって浦和に何もさせないくらいの戦いができる。見ている自分が感動して、この舞台に立っていることを想像した時に、自分は『全然、物足りないな』というのが正直な思いですね」

 桐生一高(群馬)のU-17日本代表FW若月大和(3年)は、来季からの湘南ベルマーレ加入が内定している高速ストライカー。シーズン開幕後も湘南の練習参加を重ね、すでにルヴァン杯・札幌戦で“プロデビュー”も果たしている17歳は、前日17日のJ1第12節、浦和対湘南戦をDAZNで視聴していたという。

 0-2とリードされた湘南は前半31分にMF杉岡大暉がゴールネットを揺らしたが、審判団の“ミスジャッジ”で得点は認められず。心が乱れてもおかしくないようなゲーム展開でも勝利を諦めず、最後まで気迫あふれる戦いを貫いた湘南は3点を奪い返して3-2で逆転勝ちした。

「(スタッフ、サポーターを含めて、)チーム全体であの熱さを持って戦えるチームは、日本全体でも本当に少ないと思う。自分も湘南の選手なので、そこでできる幸せを噛み締めて、“湘南魂”、“湘南プライド”を持って、湘南でも、桐生第一に戻ってきてもやっていきたい」。

 逆境を跳ね返した先輩たちの姿に感動し、“湘南プライド”を再確認した若月はこの日、覚悟を持ってプリンスリーグ関東・帝京高戦に臨んでいた。ファーストプレーで相手ボールホルダーに猛然とプレッシャー。自身がボールを持った際には、多少不利な状況でも強引にDFの前に潜り込んでシュートまで持ち込もうとしていた。

 帝京は彼にボールが入った際に複数のDFで対応。後方から挟み込んでくる選手のチャージも厳しく、若月は簡単にシュートを打たせてもらえなかった。それでも、後半開始直後、スルーパスを引き出した若月はGKをかわしてシュート。だが、この一撃がポストを叩いたことでリズムを崩してしまう。

 後半30分以降、若月は3度もGKと1対1に。いずれも若月の驚異的な脚力によって生み出されたチャンスだった。だが、左サイドからDF2人を置き去りにした後半38分のシーン含めてシュートは全て帝京GK冨田篤弘(3年)に止められてしまう。いずれのシーンも“若月だから”作り出すことができたような決定機だったが、結果は無得点でチームも逆転負け。相手クロスがそのまま入って追いつかれるという不運を跳ね返すため、若月は必死に走り続けたものの、チームを勝たせることはできなかった。

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