れいめいが九州王者の鹿児島城西をPK戦で撃破、16年ぶり 4強:鹿児島
ゲキサカ / 2019年5月23日 21時19分
[5.23 インターハイ鹿児島県予選準々決勝 鹿児島城西高 1-1(PK2-3)れいめい高]
古豪が優勝候補に競り勝った。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の鹿児島県大会は23日に準々決勝を行い、新人戦で県大会と九州大会を制した鹿児島城西高がPK戦の末にれいめい高に敗れる波乱が起きた。
アップセットを起こしたれいめいの沖田遼太郎監督は「(同点に追いつかれた)失点で崩れず、持ちこたえた。地方の学校が勝って行けることを嬉しく思う」と喜んだ。れいめいは、鹿児島市内から約50キロ北西にある薩摩川内市の学校。前身の川内実高時代を含めて県総体で優勝1度、準優勝6度を誇る古豪だが、16年ぶりの4強入りとなった。
試合は、前半から鹿児島城西が押し込む展開で進んだ。しかし、れいめいは高い集中力で耐え凌ぎ、前半23分にタッチライン際で相手のプレーが一瞬緩むと、左FW上野和輝(2年)がボールをさらって縦へドリブル。単独カウンターで押し込むと、DF登録ながら前線で起用された濱田智也(3年)にラストパスが通り、濱田が冷静にシュートを決めて先制に成功した。
れいめいは、本来は2トップだが、この日はカウンターシフトを採用。長身の濱田を最前線、スピードのある上野と渡邉翼(3年)を両翼に配置。ロングパスをターゲットかスペースへ出せば攻撃に移れるように用意したシンプルなスタイルが奏功した。その後も鹿児島城西が攻めたが、れいめいはリードを守って前半を終えた。
鹿児島城西は、サイドを起点に攻めていたが、後半に入るとフィジカル能力の高いDF野口貴仁(3年)を最前線に投入。縦のロングパスからセカンドボールを拾って攻めるスタイルに変化し、迫力ある攻撃を展開した。
セットプレーが激増し、後半15分に右サイドのFKでゴール前が混戦状態になり、バックパスを受けたMF崎野隼人(1年)がミドルシュートを決めて同点に追いついた。鹿児島城西は後半18分にもMF北條真汰(3年)が強烈なミドルシュートで相手GKの手を弾く好機があったが、クロスバーに嫌われた。
試合は1-1のまま70分で決着がつかず、延長戦に突入。延長後半に3人を同時に代えたれいめいは、足を止めずに対抗し続け、終盤にはカウンターから濱田が完ぺきに抜け出したが、鹿児島城西はU-17日本代表候補で192cmの長身を誇るGKヒル袈依廉(2年)がビッグセーブでチームを救った。
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