「新たな軸」大型CB濱本がVヘッド!昨年全国ベスト4の東山が桂を延長戦で振り切る:京都
ゲキサカ / 2019年5月26日 10時53分
[5.25 インターハイ京都府予選準決勝 東山高 2-1(延長)桂高 太陽が丘球技場B]
昨年度全国4強の東山が延長戦制す――。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)京都府予選準決勝が25日に行われ、昨年度全国4強の東山高と府新人戦準優勝の桂高が対戦。東山が延長前半にCB濱本尚希(3年)の決めた決勝点によって2-1で競り勝った。東山は6月2日の決勝で京都橘高と戦う。
苦しい試合だったが、勝ち切った。東山は前半14分、右SB木下誠太(3年)の右ロングスローのこぼれ球をMF藤枝康佑(1年)が右足ボレーで決めて先制。「自分はボールを持つところじゃなくて、ボールを持っていないところの動きで評価されて試合に出ているところがあるので、自分がボールを持っていないところでもチームのプラスになるように意識して動いています」という10番FW中山翔(3年)とFW伊藤直樹(3年)を筆頭に、前線からのプレッシングで相手の縦パスやクリアを乱した東山は、木下のロングスローなどセットプレーからシュートシーンを作り出す。
一方、先制された桂だがCB外村颯大(3年)とCB松浦颯馬(2年)を中心に相手の攻撃を確実に跳ね返し、オープンスペースへ配球。連動した動きで相手の背後を狙うFW甲元大成(3年)とFW澤井翔(3年)が走り込み、東山にプレッシャーをかけた。
東山は大型CB濱本が圧倒的な高さで相手の攻撃を跳ね返し、CB見上瑞紀(3年)がこぼれ球やクロスボールをしっかりとケア。甲元の弾丸FKを浴びるシーンもあったが、ほぼ隙なく守って前半を1-0で折り返した。
ピッチがやや荒れていたこともあり、東山はなかなか中盤でボールを動かすことができず、ロングボールが増えてしまう。元FWの強力左SB中山雅斗(3年)がロングボールやプレースキックを蹴り込んだほか、後半に投入されたFW北川大翔(3年)や中山がボールを収め、幾度かドリブル突破にチャレンジしていたものの、相手ゴールを脅かすには至らない。
逆に後半のクーリングブレイク後にエネルギーを持って反撃していた桂の思いが結実する。26分、左SB東本龍之介(3年)の左クロスに身体を投げ出して飛び込んだ甲元がGKと接触してPKを獲得。これを甲元が自ら左足で決めて1-1とした。
追いつかれた東山はセットプレーの本数を増やし、アディショナルタイムには藤枝の突破から中山が右クロス。これをニアの藤枝が頭で合わせたものの、GK正面を突いてしまう。試合は1-1のまま延長戦へ突入。公立校の桂の健闘が光る試合は「新たな軸」のゴールによって東山が勝利した。
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