テーマは“下剋上”。関西大一がプリンス関西勢・大阪桐蔭撃破し、大阪制覇へ前進!
ゲキサカ / 2019年5月27日 5時43分
[5.26 インターハイ大阪府予選決勝L第1節 大阪桐蔭高 0-2 関西大一高 J-GREEN堺]
関西大一が13年ぶりの全国へ前進! 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)への出場2枠を争う大阪府予選は26日、4チームによる決勝リーグに突入。大阪桐蔭高と関西大一高との一戦は、関西大一が2-0で勝った。大阪府予選は6月1日と6月2日に第2節、第3節を行い、上位2校が全国大会への出場権を獲得する。
テーマは「下剋上」だ。09年度の選手権で全国4強入りしている関大一だが、インターハイは06年度以来出場がない。進学校のため、限られた中での強化。先発の半数は一般入試で進学してきた選手だというが、今大会では興國高、履正社高という強豪を相次いで破って決勝リーグに駒を進めた。そして、「テーマは下剋上です。ウチは(決勝リーグの4校で)4番目のチーム」(芝中信雄監督)として臨んでいる決勝リーグの初戦で、プリンスリーグ勢の大阪桐蔭を飲み込んだ。
「月まで走れ!」をモットーに選手権を沸かせた時代と同じことはできない。それでも、選手たちが自分たちで戦い方を考え、実践。そして、芝中監督が「走らないと勝てないのはよく分かっている。チームのために走るスタンス。それでサボる選手は使えない」というように、伝統の走力は強敵に勝つための支えになっている。
普段は繋ぐことを意識しているというが、この日はいずれも強力アタッカーのFW百田真登(3年)とMF堤奏一郎(3年)を最大限に活用しながら、粘り強い守備と走りを徹底。百田は「(芝中監督が)社会の先生なので。今回、(大東市の)桐蔭に勝って大東市を獲ったと。大阪の陣地全部獲って、“下剋上”が目標」。学校のある吹田市から、目指している大阪の“国盗り”へ向けてまた一つ白星を加えた。
開始1分に大阪桐蔭FW道脇走瑠(3年)が強烈な左足シュートを枠に飛ばせば、関大一はそのカウンターから百田が豪快な中央突破。ハイテンションの幕開けとなったゲームは、関大一がポストワークや空中戦で一際存在感を放つ百田と、ドリブラーの堤のコンビを中心に相手ゴールへ迫る。また、自陣から相手のプレスを剥がしながらボールを繋いで前進し、シュートに持ち込むシーンもあった。
一方の大阪桐蔭はMF大野幹生(3年)やMF梅原樹(3年)が素早くボールを動かすなど前を意識したパスワーク。そして、鋭い抜け出しやターンからのシュートで脅威となっていた道脇やMF北本朋希(3年)、MF才木陽太(3年)の両翼にボールを預けてゴール前のシーンを増やしていた。
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