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新ルールのゴールキックはPA内がポイント。先行導入のU-20W杯、各国の対応は?

ゲキサカ / 2019年5月30日 0時22分

U-20W杯出場国のゴールキックは…

 ポーランドで開催中のU-20ワールドカップでは、世界中の大会に先駆けて2019-20シーズン向けの新競技規則が適用されている。新ルールではゴールキックの手続きも変更され、攻撃側の選手(ボール保持側)はPA内でボールを受けることが可能になった。では、果たしてどれだけ多くのチームがルール変更を生かしているのか。国際映像を通して調べてみた。

 サッカーのルールを定める国際サッカー評議会は今年3月、欧州スケジュールの19-20シーズンに向けた競技規則の改訂を決議し、大幅なルール変更を発表した。ゴールキックとペナルティエリア内でのFKはこれまで、攻撃側選手がエリア内でボールを受けると蹴り直しになっていたが、新たなルールではこれが認められるようになった。

 変更の主な狙いは時間稼ぎを防ぐことだ。しかし、守備側(ボール非保持側)の選手はこれまで同様エリア内に入ることが許されないため、攻撃側の選手はフリーでボールを受けやすくなる。一方、エリア内でボールをつなぐ場合は一つのミスが致命傷となるため、リスクも伴う選択となりそうだ。

 今回はいち早く新ルールが導入されているU-20W杯で、このルール変更がどのように活かされているかを調べた。国際映像は全試合放送中の『J SPORTSオンデマンド』を使用。もっとも、国際映像ではゴールキックのシーンにリプレーが重なる場合が多いため、全てのケースを確認することはできず、例に出した国はあくまでも一例だ。

 U-20W杯のゴールキックでは、大きく分けて以下の4パターンが見られた。

①GKがロングキックを蹴る
 ルール変更が行われたものの、約半数の参加国はGKがロングキックを蹴るというスタイルを採用していた。おそらく競技規則の改訂前から、GKをポゼッションの起点として位置づけていないチームであろう。

 むしろ開幕2連勝を果たしたアルゼンチンは、徹底してエースFWアドルフォ・ガイチにロングボールを放り込んでおり、GL第2節のポルトガル戦ではその戦術が奏功。ガイチが競り勝ったところから右サイドを崩し、試合を優位に進める先制点が生まれた。

 本来であれば自陣からボールをつなぐ戦術を取っているチームも、試合終盤になるとロングキックを蹴っていく傾向が目立った。また、相手のプレッシングに合わせ、ロングボールを使わざるを得ない場面も見られた。

②エリア内に2人のCBが入る
 ルール変更を活かした陣形の中で、最も多かったのがこの形だ。センターバック2枚がGKの両斜め前に広がり、エリア内でパスを待つ。これは4バックを採用しているチームに多く見られ、GK若原智哉からDF瀬古歩夢やDF小林友希につなぐU-20日本代表をはじめ、カタールやサウジアラビア、ポルトガルなどが該当した。

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