1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[SSP]甲斐想大(小学3年)_課題を乗り越えた“小さな努力家”「大島選手が好き」

ゲキサカ / 2019年5月31日 18時0分

甲斐想大くんがMIPだ

次世代のヤングアスリートを育てる『SAMMY SOCCER PROJECT』は4月下旬、小学1〜4年生を対象とした『SAMMY FIELD PROGRAM 2019 in TOKYO』を開催した。『ゲキサカ』では午前・午後それぞれの部から、最も印象に残ったMIP(Most Impressive Player)を選出。後日、彼らの人となりに迫った。

●甲斐想大(小学3年生)
MIPのインタビューに答えた
 イベントには一人での参加。顔見知りの選手はいなかったが、周囲にひときわ具体的な指示を出す姿が目立った。また「頭を使う」というテーマのメニューが続く中、ポジショニングや判断力もピカイチ。さらにアグレッシブな姿勢でボールへのアプローチも見せていた。そんな甲斐想大くんが3〜4年生が参加した午後の部のMIPだ。

「体格の大きい相手でもビビらないでやろう。そういう意識が出ていたのかもしれないです」(父・友哲さん)。

 イベントの前日、想大くんにはショックな出来事があったという。それは所属クラブで試合に出られなかったこと。年上の4年生チームに入れたものの、「体格が違う相手を怖がってしまったこともあって、試合に出すのは難しかった」ということで、3人の同級生が出場する姿を複雑な気分で見つめる形となったのだ。

 想大くんの身長は123cm。3月生まれということもあり、同級生に比べても低いほうだ。「足は速くないし、背は小さい。だからこそボールタッチを身につけたほうがいいと思って練習してきました」(友哲さん)。取り組んできたのは体幹の強さも身につくリフティング。今年からはカレンダーに目標を書き込み、月ごとに目標回数を増やしてきた。
中原平和公園で自主練習をしている
 だからこそ、技術には一定の自信を持ってきた。しかし、問題はその技術を発揮できるメンタリティーがあるかどうか。「大きい人からシュートが来るのはやっぱり怖い」(想大くん)。そういう思いもあったが、このイベントは挽回するチャンス。上級生の4年生もいる中で「とにかくビビらないように」という思いで臨んでいたという。

 想大くんがまず目立ったのは、色分けビブスでパス回しの順番を決め、周囲との連携を高めるトレーニング。『白→緑→青→オレンジ』の順でボールを動かしていく中、緑ビブスの想大くんはいち早く狙いを察知していた。さらに白ビブスを着た選手に近づいてボールを引き出しながら、受ける前から青ビブスの選手を視野に入れる姿が目を引いた。
積極的にボールへアプローチ
 練習中、記者が「どういうことを気をつけた?」と尋ねると「白の近くにいればボールがもらえると思った」と明確な返答があった。その後、鈴木啓太コーチから「ボールが来る前から次の色の選手を見ておけばダイレクトで出せるよね?」という問いかけ。すでに想大くんの中には、そうしたイメージもあったようだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください