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抜群のリーダーシップ誇る主将に率いられメンタル面充実。“東北のドリブル軍団”聖和学園が仙台三下し、8年ぶりV:宮城

ゲキサカ / 2019年6月3日 19時10分

“東北のドリブル軍団”聖和学園高が8年ぶりに夏の全国へ

[6.3 インターハイ宮城県予選決勝 聖和学園高 2-0 仙台三高 ひとめぼれスタジアム宮城]

 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)宮城県予選決勝が2日、ひとめぼれスタジアム宮城で行われ、聖和学園高と仙台三高が対戦。前半は仙台三の激しい守りとカウンターに苦しんだ聖和学園だったが、後半は右サイドを起点に決定機を量産し、MF局田真伸(3年)の2ゴールで2-0で勝利し、8年ぶり3回目の全国大会出場を決めた。

 聖和学園は2回戦で東北高、準々決勝で仙台城南高、準決勝で仙台育英高と対戦するという死の山を勝ち上がってきた。東北戦や仙台育英戦は、ここぞの決定機でエースMF古賀楓真(3年)がゴールを決め、存在感を見せつけた。

 一方の仙台三は宮城県内屈指の進学校。昨年4月、国体宮城県少年男子監督も務めた村岡正良元監督が県庁勤務となり退任し、1年間高体連サッカー専門部所属の教員がいない状況に陥った(今年4月からは多賀城高前監督の角田善繁監督が就任)が、この苦境を救ったのが、村岡監督時代のエースで、現在宮城教育大4年の増田和也コーチ。学業、バイト、教員採用試験勉強の合間を縫って、昨年からは実質的な監督として戦術・技術指導に当たり、3-4-3システムに布陣を変えると、昨年の選手権県予選はベスト4進出。今大会は準決勝で県新人大会優勝校・東北学院高にPK戦の末勝利しての決勝進出と、急激な躍進を遂げている。

 前半は仙台三の球際に強く行く守備がハマり、そこからカウンターを仕掛けて何度か決定機をつくった。「リーグ戦で選手たちもこういうふうにやれば良いとつかめていて、僕自身も分析して道筋を持って戦えていました。ハードワークもしてくれて良かったです」と増田コーチも手応えを語っていた。

 しかし、0-0で前半を終えると、ハーフタイムで聖和学園・加見成司監督が「前半から右サイドが空いていたので、なぜそこを狙わないんだと指示しました」と攻撃を修正。後半に入ると右サイドハーフ・局田がDFラインからのダイアゴナルパスを受け、何度も仙台三ゴール前に迫り決定機をつくり出していく。

 そして後半18分、古賀とMF梅田隆之介(3年)が左サイドでパス交換。「マークがついていたのでシュートはできませんでしたが、(局田が)中に走り込んでいるのが見えた」と古賀が右サイドにパスを出す。そこへ飛び込んで来た局田が「良いボールが来て、あとは流し込むだけでした」と左足でシュートを決めて聖和学園が先制に成功した。

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