圧巻の入り見せた青森山田が「怒涛」の4分間で2ゴール!甘さ出るも、冬夏全国連覇へまず青森突破
ゲキサカ / 2019年6月3日 21時37分
[6.3 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 2-0 八戸学院野辺地西高 ダイハツスタジアム]
選手権王者・青森山田がインターハイへ――。3日、令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)青森県予選決勝が行われ、1月の選手権優勝校・青森山田高が八戸学院野辺地西高に2-0で快勝。20年連続23回目の全国大会出場を決めた。
文字通り、「怒涛」の4分間だった。試合開始わずか15秒、青森山田はU-18日本代表MF武田英寿主将(3年)のスルーパスからMF浦川流輝亜(3年)が決定的な左足シュートを打ち込む。直後にも武田がPAへ鋭く切れ込んでCKを獲得すると、その左CKの流れからMF後藤健太(3年)が左クロス。これをファーサイドのU-16日本代表MF松木玖生(1年)が頭で決めて先制する。
畳み掛ける青森山田はさらに4分、武田が左サイドの浦川へパス。そして、浦川のシュート性のクロスにFW田中翔太(3年)が飛び込む。これが相手GKのミスを誘い、2-0とした。
青森山田の攻勢は止まらない。前へ前へとボールを運び、失っても段違いに切り替え速い守備で奪い返して連続攻撃。U-17日本代表CB藤原優大(2年)や好キックを連発するMF古宿理久(3年)、正確なファーストタッチを見せる武田がどんどんボールに絡んで相手の守りにプレッシャーをかけ続ける。その前に八戸学院野辺地西は完全に呼吸ができない状態に陥り、クリアもままならなかった。
武田が「前半の入りというのは毎回良くできるというのがあるので、そこで行けたのは良かった」と振り返っていたが、プレミアリーグEASTで首位に立つなど経験豊富な青森山田による“嵐のような”序盤。10分が過ぎるとゲームは落ち着き、八戸学院野辺地西が攻め返す回数を増やしていく。
11分、縦パスにFW風穴真苑(2年)が抜け出しかけたが、青森山田はGK佐藤史騎(3年)が守備範囲広く守ってクリア。球際の強度が高い青森山田はこの日、普段通りの強度のつもりが競り合いでファウルを取られるシーンが増え、敵陣で八戸学院野辺地西にFKを与えるシーンが増えてしまう。
八戸学院野辺地西はゴール前に人数をかけてFKに飛び込もうとするが、キックの精度を欠いて得点に結びつけることができない。ただし、ハイラインを設定し、DFラインから1タッチで相手の背後を狙う攻撃など狙いとするサッカーを徹底。立て直しに成功する。
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