戦略通りだった韓国と「綻び」を修正できなかった日本、それでも…
ゲキサカ / 2019年6月7日 9時23分
U-20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でU-20日本代表はU-20韓国代表に0-1で敗れ、大会から姿を消した。明確な戦略を持って臨んだ韓国に対して、日本はその出方を理解しつつも後手に回った。試合後、記者会見で影山雅永監督は言った。
「我々が、というよりも、韓国が様々な戦略をもってこの試合に臨んできた。我々はその変化を感じながら前半と後半、対応していった。だけど点を取れなかった。そんなゲームだったのかなというふうに思います」(影山監督)
グループリーグ第3戦から中5日あった日本に対して、韓国は中3日と日程面にアドバンテージはあった。スタートは5-3-2、途中から5-4-1で自陣に引いてブロックを作る韓国は、後半勝負をかけるために前半を0-0で終えるプランを遂行した。前半72%の保持率だった日本はその前半に攻めあぐね、無得点で折り返したことが最後は響いたと言える。
迎えた後半、韓国は頭から投入したFWヨム・ウォンサンを右サイドに配置した4-4-2にシステムを変更すると、圧力をかけて攻め込んできた。それでも“先手”を取ったのは日本で、後半5分、MF郷家友太(神戸)が左足ボレーでゴールネットを揺らした。一度は歓喜を味わったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でオフサイドが認められ、ノーゴールの判定。Jリーグでは未経験のテクノロジーの影響で日本に動揺が走った。
勢いを削がれ、韓国のプレッシャーに直面した日本は、今大会で反省材料にしてきた「エクアドル戦前半」さながら、蹴り出す場面が増えていった。「自分たちがしっかり繋いで、形を作ってローテーション組んでっていうところ、やってきたことがうまく表現できなかった」とMF山田康太(横浜FM)が振り返れば、DF菅原由勢(名古屋)も「ロングボールが多い展開になってしまった。中ではもっとボールを繋ごうという声も掛けていましたけれど、どうしても距離感が悪くなってしまった」と振り返った。
同じ反省をゲームメーカーMF藤本寛也(東京V)も口にした。
「ビルドアップの部分で相手が後半に入って前から来るにようになって、(日本は)つなぐ意識を持っていたけど、蹴る回数が多くなった。あのような場面でもビルドアップをしていくことが一番重要だったと思います。日本らしいサッカー、下で繋ぎながら崩していく。どんな相手でも、後半に戦術を変えて来たとしても、自分たちが変わるべきではなかったと思いますし、それが主導権を握れなかった後半の原因だと思います」(藤本)
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
今と向き合うことで見据えるのは「今じゃない」これからへの進化と成長。名古屋U-18は神村学園との打ち合いを4-2で制す!
ゲキサカ / 2024年7月14日 18時5分
-
個人の繋がりからグループの全体像を描くブレないアカデミーのフィロソフィー。さらなる進化を期す熊本U-18は長崎総科大附とスコアレスドロー
ゲキサカ / 2024年7月7日 18時25分
-
ホームで劇的勝利も兜の緒を締める柏GK松本健太「いい意味でもっと楽に戦えるように」
ゲキサカ / 2024年7月7日 10時0分
-
トップチームの敗戦を見た静岡学園Ⅱの選手たちがプリンス東海で奮起。四中工に3-1で勝利
ゲキサカ / 2024年7月2日 18時49分
-
後半、「最後の局面でやらせない」を全員で表現。大宮U18が昌平に追いつき、勝ち点1奪取
ゲキサカ / 2024年6月24日 20時49分
ランキング
-
1ハム清宮が2打席連続アーチ 衝撃の4安打に新庄監督は拍手…止まらぬ打棒に敵地騒然
Full-Count / 2024年7月21日 20時9分
-
2【体操】宮田笙子のパリ五輪出場辞退 ダルビッシュ有との〝比較論〟が脚光「無期限謹慎を食らった」
東スポWEB / 2024年7月21日 18時17分
-
3【F1】角田裕毅は〝奇策〟1ストップ作戦で9位入賞!レッドブル緊急昇格へ猛アピール
東スポWEB / 2024年7月21日 23時51分
-
4大谷“唯一の弱点”なのに「これは危険」と発言するワケ 200勝右腕が指摘した敵投手のジレンマ
THE ANSWER / 2024年7月21日 18時3分
-
5【広島】新井貴浩監督「1敗は1敗。ただ、ファンの皆さんには…」大敗で首位ターン逃す/一問一答
スポーツ報知 / 2024年7月21日 22時13分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)