長崎を連覇し、一つ上の段階へ。森保監督母校の長崎日大が諫早商破り、決勝進出
ゲキサカ / 2019年6月7日 20時19分
[6.6 インターハイ長崎県予選準決勝 諫早商高 0-2 長崎日大高 長崎県立総合運動公園補助競技場]
連覇を果たして一つ上のステージへ――。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)長崎県予選準決勝が6日に行われ、前回大会優勝の長崎日大高が諫早商高に2-0で快勝。2年連続6回目の優勝に王手を懸けた。
かつては島原商高や国見高が王者に君臨し、近年は長崎総合科学大附高がリードしてきた長崎県の高校サッカー。今回のインターハイ予選では、日本代表・森保一監督の母校でもある長崎日大が05、06年以来の連覇に挑戦している。亀田陽司監督は「(選手たちには)連覇は全然違うぞと。2回連続、3回連続で勝てるのはチームとして力があるから」と説明。大会期間中に重圧をかけられることはないが、それでも選手たちは連覇することの重要性を感じて大会に臨んでいる。
長崎日大はこの日、FW山崎光主将(3年)を中心とした前線の献身的なプレッシングなどによって、諫早商のパスの出どころを封鎖。相手の最前線に位置するFW森雄大(3年)やスピードのあるFW横尾隼己(2年)へ十分な配球ができないようにした。そして、入ってきたボールに対してはCB川上彪豪(3年)とCB田川啓斗(3年)を中心にチャレンジ&カバーを徹底。前半23分には左クロスから森にクロスバー直撃の左足シュートを放たれたものの、無失点のまま試合を進める。
長崎日大は複数の選手が連動しながら正確かつアグレッシブにボールを動かすスタイル。技術力高く、ボールに絡みながら前に出るMF山本壮馬(3年)と視野の広さ、考える力を備えたMF森蒼一郎(2年)のダブルボランチを起点に、しなやかなタッチを見せるMF石本武蔵(3年)らがボールを繋ぎながら前進する。
そして、最前線では気持ちでチームを引っ張る山崎が果敢な仕掛けを連発。それでも、前半はCB川原悠貴主将(3年)を中心に堅い諫早商DF陣をなかなか攻略することができなかった。亀田監督は「もっともっとチャレンジして欲しい。ミスを怖れて後ろ向きなところがある」と期待値の高い配球役2人をはじめ、全体の消極性を指摘するが、前半のうちに1点を奪って優位に立った。
33分、長崎日大はMF加藤葵梨(2年)が中盤左サイドからFKを蹴り込む。PAでの競り合いから中央にこぼれたボールを川上が頭で触ると、最後は左中間へ飛び出した左SB中村一政(3年)が1タッチでゴールネットを揺らした。
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