「成長したところだらけ」の名経大高蔵がインハイ予選初V、2度目の全国へ:愛知
ゲキサカ / 2019年6月10日 0時59分
[6.8 インターハイ愛知県予選決勝 岡崎城西高 0-1 名経大高蔵高 口論義運動公園]
予選期間中に成長続けた名経大高蔵が、愛知代表に――。7日、令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)愛知県予選決勝が行われ、名経大高蔵高が岡崎城西高に1-0で勝利。同大会初優勝と2年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。
名経大高蔵の島井雅也監督は今回のインターハイ予選での戦いについて、「成長したところだらけ」と頷いた。そして、「(全国へ行った)2年前の方が魅力はあったかもしれないけれど、今年はチーム力を全員で発揮できるチームかなと思う」。例年に無いほど3年生と下級生の仲が良く、3年生の身体の強さ、2年生の技術力を活かし合うことができている。県新人戦は8強、県1部リーグも現在7位の名経大高蔵だが、今年から代表枠1となった愛知県予選で一戦一戦成長しながら、勝ち抜き、頂点に立った。
名経大高蔵は序盤、異質のテクニックでDFを翻弄する注目MF岩松虎徹(2年)や小さなテクニシャンMF木下大輔(2年)、MF片又遼(3年)、MF玉腰耀(2年)の個人技を活かした仕掛けなどから押し込む。そして9分、岩松が左CKを入れると中央にタイミング良く飛び込んだCB沢田一颯(3年)がヘディングシュート。この一撃がゴール右隅を破り、名経大高蔵がリードを奪った。
岡崎城西の金重卓広監督は精神面の弱さが出てしまった序盤を残念がる。リーグ戦での対戦時は、前半に6得点を奪うなど7-0で快勝しているだけに気持ちの部分で受けてしまったのかもしれない。判断しながらのポゼッションを特長とする岡崎城西は、ボール保持の時間を徐々に伸ばして反撃。注目エースMF小椋遥矢(3年)やMF江澤志遠(3年)がバイタルエリアを攻略するシーンもあったが、距離感の良い守りを継続し、チャレンジ&カバーを徹底していた名経大高蔵は崩れない。
名経大高蔵も31分に玉腰の仕掛けからFW辻聖羽(3年)が落として木下が決定的な左足シュートを打ち込む。前半終了間際には右サイドでショートパスを10本、15本と繋ぎ、相手DF間が空けば岩松や右SB大屋哲平(2年)がドリブルですり抜けるようにエンドライン際まで突破。奪われてもMF小崎俊貴(2年)らが相手の攻撃をスピードダウンさせたり、奪い返しに成功していた名経大高蔵は、足下の技術の高さを活かした攻撃を続けながら、時計の針を進めていた。
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