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持ち味発揮の前橋商に「戦う」「一本」の部分でつけた差。前橋育英が伝統の“前橋クラシコ”を4-0で制す

ゲキサカ / 2019年6月11日 18時16分

前半9分、FW山岸楓樹(8番)の先制ゴールを喜ぶ前橋育英高イレブン

[6.9 インターハイ群馬県予選準々決勝 前橋育英高 4-0 前橋商高 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場]

 伝統の一戦は前橋育英が4-0で制す――。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)群馬県予選準々決勝で前橋育英高と前橋商高の伝統校対決が実現。前橋育英が4-0で快勝し、準決勝(15日、対高崎経済大附高)へ進出した。

 インターハイ出場15回、予選2連覇中の前橋育英と同17回出場の前橋商との伝統校対決。隣の正田醤油スタジアム群馬のJ3第11節、群馬対鳥取戦が開始前だったということもあり、会場内の観客のほかに、正田醤油スタジアム最上段や会場の網越しに試合を見つめるサッカーファンの姿が計50人ほどもいた。

 その伝統の一戦へ向けて、前橋商のCB椎名輝主将(3年)が「最近は結構、負けが続いていて、今年で変えてやろうという気持ちで臨みました」と語った一方、過去5年で3度選手権全国決勝まで勝ち上がっている前橋育英のMF渡邉綾平主将(3年)は「(山田耕介)監督に試合前のミーティングで『前商と前育は伝統のダービーがある』と言われたので、それを意識しつつ、一番は応援してくれる人があんなにいる中で、上手さという部分ではなくて、戦う部分を見せたいと思っていました」と振り返る。前橋商も力のあるところを示したが、戦う部分や1点、一本の重要性を身体で表現していた前橋育英が快勝した。

 序盤は前橋商が勢いを持って前橋育英にチャレンジ。だが、前橋育英は前半9分、MF熊倉弘達(2年)が獲得した右CKから素材感十分のMF櫻井辰徳(2年)が素晴らしい軌道のストレートボールを蹴り込む。これをFW山岸楓樹(3年)が頭で合わせて先制した。

 前橋育英はMF倉俣健(3年)の強烈な左足シュートなどで畳み掛ける。そして19分、CB相原大輝(3年)のロングフィードに左SB並木歩巳(3年)が反応してPAへ侵入。GKを引きつけて出したラストパスをFW中村草太(2年)が1タッチでゴールに沈めて2-0とした。

 前橋育英はこの日、渡邉と櫻井のダブルボランチや相原、CB大野篤生(2年)がサイドチェンジ、DFライン背後への配球を連発。練習を重ねてきた距離感を狭くしての1タッチのパス交換ではなく、この日はピッチを広く使ったサッカーでリズムを掴んだ。

 対する前橋商は最初のCKと一本のパスで背後を取られての“もったいない”2失点。それでも技巧派が多く、戦術の舵を切って今年を迎えている前橋商は、1ボランチのMF矢端廉(3年)やCB大森幹太(3年)、椎名を軸としたポゼッションで前橋育英に対抗する。そして、右MF大野魁晟(3年)がスピード、突破力を発揮。29分には右サイドを破った大野の右クロスにFW梅木智央(3年)が決定的な形で飛び込む。その後も右の大野と左のSB帖佐知樹(3年)があわやのクロスを上げて会場を沸かせた。

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