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持ち味発揮の前橋商に「戦う」「一本」の部分でつけた差。前橋育英が伝統の“前橋クラシコ”を4-0で制す

ゲキサカ / 2019年6月11日 18時16分

 前橋商は後半も存在感を示す矢端や大野、“切り札”のをFW山越稜太(3年)を中心に反撃したが、前橋育英は山田監督が「右も左もできる。良い選手ですよ」と期待する右SB山田涼太(3年)らDF陣がゴール前で相手に先にボールを触らせず、決定機になりかけたシーンでもシュートをブロック。また、各選手がボールサイドで最後の一歩まで足を出して相手のパスを乱そうとする。その姿勢が、貴重なゴールに結びついた。

 後半12分、PA方向へ流れたボールを諦めずに追った中村が、相手DFとGKの連係ミスを突いてインターセプト。そのまま右足で決めて3-0とする。この1点が勝負の行方を決定づけた。前橋育英は試合終了間際にも「タメてスルーパスを出せる」(山田監督)という山岸のラストパスから交代出場FW久林隆祐(3年)が豪快な右足シュートを決めて4点目。この後にも前橋育英の強さを印象づけるプレーがあった。

 後半44分、何とか1点を返そうとする前橋商がFKをPAへ蹴り込む。こぼれたボールを前橋商の選手がシュートしたが、その前の混戦で前橋商がファウル。このシュートがゴールを破ってもノーゴールだったが、前橋育英のCB相原が身体を投げ出してゴールラインすれすれでボールをかき出した。

 そして、相原と渡邉がハイタッチ。4点差がついても、集中力を切らすことなく戦った王者の見事なプレーだった。相原が「中学の頃からファウルがあってもゴールネットは絶対に揺らすなと言われていたので、それができたと思います」と胸を張れば、渡邉も「あのシーンは(相原)大輝も気持ちが入っているなと伝わりましたし、それ以外に他の選手もああいう力強いプレーがあったのでそういうところは本当に凄いなと感じました」と頷く。スコアほどの力の差はなかった印象の“前橋クラシコ”だったが、前橋育英が細部で差を示して快勝を収めた

 前橋育英の名将・山田監督はライバル対決で快勝を収めた選手たちを「これから良くなっていくと思う。もっと質を高く」と期待。渡邉は「自分たちはずっと弱い代と言われてきたので、必ず日本一を獲るという気持ちは持っています。監督には結構厳しい言葉を受けているので、反骨心じゃないですけれどもそういう気持ちはみんなある。もっとチームとしても、個人としても伸びていければなと思っています」と力を込めた。まずは一週間、課題を突き詰めて、準決勝、決勝に臨む。
 
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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