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“全国復帰”へあと1勝。水戸商が「らしく」繋いでサイド攻撃、大胆なシュートで鹿島に逆転勝ち!:茨城

ゲキサカ / 2019年6月15日 23時28分

後半20分、水戸商高の左SB加藤大星が右足で勝ち越しゴール

[6.15 インターハイ茨城県予選準決勝 水戸商高 2-1 鹿島高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 伝統校・水戸商が“全国復帰”へあと1勝――。15日、令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)茨城県予選準決勝が行われ、関東大会予選優勝校の水戸商高が2-1で鹿島高に逆転勝ち。水戸商は8年ぶり23回目の全国大会出場を懸けて、19日の決勝で明秀日立高と戦う。

 水戸商が雨中の逆転勝ちでインターハイ出場に王手をかけた。前半は風上に立った鹿島が攻守にアグレッシブなサッカーを展開。11分には敵陣中央左寄りの位置で獲得したFKをFW多崎峻多郎(3年)が低い弾道の右足シュートで右隅に決めて先制した。

 その後も鹿島は中盤でのハードワークが際立つMF石毛涼太主将(3年)らの潰しから素早い攻撃。左の快足MF仲沢賢(3年)がスピードを活かした縦突破や、MF本多康聖(3年)とのコンビネーションからの仕掛けでゴールに迫る。

 対する水戸商は期待の2年生FW佐川瑠偉が負傷欠場。だが、その中で10番を背負う左利きのFW廣瀬正明(3年)が奮闘する。前線でDF2人をかわしてシュートへ持ち込んだり、左クロスからバイシクルショットも狙った。試合開始前から続く風雨は徐々に強さを増していたが、水戸商はボールを動かせるピッチ状態だと判断。MF佐川留菓(2年)やMF森田智也(3年)らが長短のパスを廣瀬とFW菊池航(3年)の2トップまで繋ぎ、そこからの崩しで鹿島にプレッシャーをかけた。

 迎えた後半2分、水戸商が同点に追いつく。MF巻田有生(2年)の左CKを初先発の右SB速水紀之(3年)が強烈ヘッド。佐藤誠一郎監督が「(試合を通して)あれだけやってくれた。落ち着いていた」と評した1年生の一撃は、DFに当たってゴールライン上にこぼれたが、これを廣瀬が左足1タッチでゴールに押し込んで1-1とした。

 水戸商は狭い局面での崩しとワイドを活用した攻撃で2点目を狙う。一方の鹿島もDFラインの背後を突いた左SB木下晴喜(3年)や仲沢が決定機を迎えるが、水戸商GK所秀真(2年)のファインセーブに阻まれるなど勝ち越すことができない。

 1-1のまま進んだ試合は佐藤監督が「サイドからの崩しをずっとやっている」というサイド攻撃から水戸商が勝ち越しゴール。その1点は指揮官が「前半、ゴール前の大胆さが欠けていた」と指摘していたゴール前の思い切りの部分も大きかった。

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