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強風雨の中、延長戦決着となった茨城名門対決。明秀日立が立て続けの3年生投入から逆転勝ち!

ゲキサカ / 2019年6月18日 14時53分

勝利の瞬間、明秀日立高イレブンが喜びを爆発させた

[6.15 インターハイ茨城県予選準決勝 明秀日立高 2-1(延長)鹿島学園高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 激闘となった茨城名門対決は、明秀日立が制す――。16日、令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)茨城県予選準決勝が行われ、前回大会優勝の明秀日立高と同準優勝の鹿島学園高が激突。延長戦の末、明秀日立が2-1で逆転勝ちし、決勝(対水戸商高、19日)へ進出した。

 設置されていたベンチがひっくり返り、除去されるほどの強風雨の中で行われた茨城名門対決。この日の第2試合となった一戦は、ピッチのところどころで水溜りができ、ドリブルすればボールが意図しない形で止まるなどコントロールすることが難しい状況だった。

 前半、風上に立ったのは明秀日立。だが、風下の鹿島学園がセットプレーで先制する。9分、CB遠藤聖矢(2年)が左サイド後方から蹴り込んだFKをFW中村大胡(3年)が頭で合わせて1-0。リードを得た鹿島学園は割り切ったサッカーで時間を進めていく。

 相手からボールを奪うと、DFラインの背後へ蹴り出す攻撃を徹底。そこへ繰り返しスプリントするFW磯部直也(3年)が追いつき、抜群の馬力とスピードを活かしたキープからCK、FKを獲得して見せる。そして、セットプレーから追加点を狙った。

 明秀日立は前半、MF楠原秀翔(2年)が左サイドからドリブルで仕掛けるなどシーンもあったが、相手の攻撃に押し下げられてしまい、なかなかエースFW大山晟那主将(3年)ら前線までボールを運ぶことができない。前半は、雨中でも運動量を発揮して2対1の局面を作り続けるなど、鹿島学園が隙の無いサッカーを見せて1-0で終了。一方、難しい展開となった明秀日立はこの日、1、2年生6人が先発していたが、萬場努監督は前半27分から後半16分にかけていずれも下級生に代えて3年生4人を次々と投入していく。

「2年生も頑張っていましたけれど、こう(いう環境、状況)なったら最後は上級生が力を発揮するだろうと思ったので、ここは3年生をどんどん交代で切って、『彼らでダメだったらしょうがない』、というくらいに割り切れたので」と萬場監督。4バックから3バックへとシステムを変えて前へ重心を移し、後半25分には本来CBの石井涼雅(3年)を中盤に投入する。

 それまで中盤の攻防は、競り合いに強い長身MF仲佐友希(3年)ら鹿島学園が優勢の展開。だが、明秀日立は「中盤で球を拾えればもっと攻勢に出れると踏んで。(石井は)気持ちの強い子なので、ここがハマれば何とかなるんじゃないかと思いました」(萬場監督)と中盤に厚みと強さを加えたこと、また3年生の勝利への執念によって徐々に前に出る回数、クロスの本数を増やしていく。
 
 そして32分、明秀日立は左スローインから交代出場FW藤原裕也(3年)がクロス。これを同じく交代出場のFW菊池伶桜(3年)が胸トラップからの左足ボレーでゴール右隅を破った。大山は「ハーフタイムに交代カード切った時に(下級生に代わって)3年生が出てきて、やっぱり俺ら(3年生)がやらないといけないなと。とにかく相手よりもやろうというのがありました」と振り返っていたが、3年生たちが思いを結実させてもぎ取った1点。選手たちは応援席まで駆け寄り、大応援を繰り広げていた控え部員たちと喜びを分かち合っていた。

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