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見据える先は『100年後』。柴崎岳が語った原点と、日本が目指すべき未来:独占インタビュー

ゲキサカ / 2019年6月19日 19時0分

―現在の柴崎選手は中学時代、高校時代の自分から見てどのように評価されると思いますか。「よくここまで来たな」なのか、それとも「もっとやれるな」なのか。
「評価はできないですね。あまり『よくやれたな』『よくここまで来たな』とも思わないですし、やっぱり僕なりにその時々にベストを尽くしてやってきた自負はあるので、『あの時にこうしておけばよかった』ということもありません。そうしたリミッターを自分に設ける必要もないし、そうすることもないと思います。ただただ自分のやりたいこと、日々の生活の中でなりたいものになるために続けている行動、考え方をどんどんアップデートしていくこと、それには失敗も成功もないので、そこに評価基準を設ける必要もない。これからもそうした考え方であり続けると思いますね」

―枠にはまった目標に向かって進んでいくというより、一日一日をアップデートさせていくことが大事という考え方ですか?
「それはどっちも大事だと思いますね。設定する目標も大事。そこに至るまでの過程も大事です。また僕らはやっぱり結果の世界で生きていると思うので、結果が出なきゃ何をやっても評価できるものではないと思います。無駄とは言いませんけどね。だから中学生、高校生のみんなにも大きい目標を持って、そこに至るまでのプロセスも大事にしてほしいなと思います。ただ、それができなかったからといって全てが終わるわけじゃないので、失敗したとしても過去の意味付けですね。失敗したとその日思っても、10年後にはその失敗が成功だったと位置づけられる可能性もあります。過去はこれからの行動で意味づけを変えていけると思います」

―そうした先を見据える視座を持つ柴崎選手ですが、アジアカップでは個人だけでなくチーム全体に関する言及が多くなった印象を受けました。心境の変化があったのですか。
「上の年代の選手が大きく抜けて、僕がそれなりに経験のある部類になってきた中で、そうならざるを得なかったというか、そうなるべきかなと自分が感じたのが理由ですね。またチームを客観的に見ながら足りないことを補っていくのか、指摘していくのか、付け足すのか、彼らがいなくなって初めてそういった部分に目を向けたこともあります。ボランチというポジションもチームのマネジメントだったり、全体を見ながら…というのに通ずる部分があります。なので必然と言えば必然の思考かもしれません。これからの日本代表においてキャプテンという立ち位置うんぬんはさておいて、自分が日本代表にいるうちはそういった立ち位置でいろんなものを見ていったり、貢献していくべきだと感じています」

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