1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

見据える先は『100年後』。柴崎岳が語った原点と、日本が目指すべき未来:独占インタビュー

ゲキサカ / 2019年6月19日 19時0分

―突然チームに関する物事を発信していくのは難しいことだと思いますが、これまでもそのように考えていたのでしょうか?
「自分が若い時に『自分だったらこう思う』と特段思っていたわけじゃないので、ある程度のキャップ数と日本代表にいる時間、経験が自分にそういう思考や発言をもたらしていると思います。そこからヒントを得て、言葉を選んでいるに過ぎません」

―そんな柴崎選手がこれからの日本代表において、W杯でベスト8、ベスト4を目指すためにもっと必要になると考えるものはなんですか?まずは個人とチーム、そして短期的、長期的なものがあると思いますが。
「長期的というのがどこまで長期的というのかはわかりませんが、僕は別に次の4年後だけではないと思うんですね。たとえば50年のスパンで見たときに何回ベスト16まで進出できたのか。その力がついてこそベスト8に入れる可能性も高くなってくると思います。たとえ次の大会でベスト8に入ったとしても、それはもしかしたらギャンブルにイチかバチで勝っただけであって、そういったことって人生で起こりうるものです。100年間ベスト16に入り続けることのほうが難しかったりしますし、W杯に出続けることが大事だと思います。もちろんベスト8という日本代表が今まで成し遂げたことのない偉業を成し遂げたいという思いはあります。ただその一方でベスト16が当たり前になるという感覚がないと、ベスト16は失敗という感覚には行けません。僕はそっちのほうが大事だと思いますね。短期的に見れば『偉業達成!』とか『日本初!』という言葉に日本は弱いので。もちろん、新しいことに目を向けることは人生をより豊かにするものだとは思いますけどね。ただ自分がサッカー選手として1大会なのか、2大会なのか、3大会出るのかは分かりませんが、やっぱりその中でベスト16に入る長期的な力を付けるための一員になるという意味で、自分の立ち位置も含めて次の世代に伝えていきたいです。次の世代でW杯に出られないとか、ベスト16に行く能力がないということがないように、伝えて継承したいです。上の年代の選手が僕らに伝えてくれたように、言葉ではそれほどでもないかもしれませんが、行動とかプレーで見せてくれたことをちゃんと伝えていけるように、『よくやったね』と言われるレベルのベスト16に当たり前に入っていけるように、そうしてこそ日本がベスト8に入る可能性をより大きくしていくべきかなと思います。そこで個人の部分でも助けとなっていきたいなという気持ちがありますね。もちろん、選手としてこういった能力を身に付けたいというのも大事です。それでも、大きな立ち位置とか心構えとしては、そういった目標やイメージを持ちながら、そこに自分がどういうふうに貢献していけるのか、どういうふうに歴史と関わっていけるのかに目を向けていきたいと思っています」

(インタビュー・文 竹内達也)●コパ・アメリカ(南米選手権)2019特集
★コパ・アメリカが観られるのはDAZNだけ!全試合を独占ライブ配信

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください