「強い相手に目を覚まさせてもらえた」。3か月半後のU-17W杯で激戦ブロックに入ったU-17日本代表、メキシコに逆転負け
ゲキサカ / 2019年7月13日 23時17分
日本はいずれも国際大会での経験豊富な横川と成岡のダブルボランチが奪い返しの部分や、攻撃で相手の逆を取る部分などでも存在感。また、初代表の藤田が相手のカウンターを一人で止めて見せるなど攻守で持ち味を発揮する。日本は鈴木、半田を含めたDFラインから丁寧にボールを動かし、選手間で要求する声もよく出ていた。
迎えた21分、日本は自陣で素早くボールを奪い返すと、半田から横川を経由して前線の唐山へ。そして、縦へ持ち込んだ唐山がミドルレンジから強烈な右足シュートを打ち込む。強烈な一撃はゴールマウスに弾かれたが、跳ね返りがフリーの杉浦の下へ。これを杉浦が頭でゴールへ沈めて1-0とした。
だが27分、日本はビルドアップでミスが生まれてしまい、GK野澤がFWセーサル・マタ・トーレス(ネカクサ)に詰められる形で失点。再び勝ち越し点を目指した日本は、29分に鈴木からのパスを受けた畑が縦へ持ち込んでクロスを上げる。さらに35分には前を向いてインターセプトした三戸が唐山とのコンビから抜け出したが、シュートは枠左へと外れた。
相手の俊足MFジャイル・ゴンサレス(サントス)にサイドを突破されるシーンもあったが、日本は半田の好守などで勝ち越し点を許さず。逆に切り替えの速さと素早いパス交換、また三戸の抜け出しや唐山の鋭い突破などによって決定機を作った。だが、最後の局面で判断が悪いシーンが続いてチャンスを活かすことができない。
後半7分には藤田のスルーパスから三戸が決定的なシュート。日本は後半16分、杉浦と相良に代えてFW武内翠寿(名古屋U-18)とMF中野瑠馬(京都U-18)を同時投入する。だが、終盤に向かうにつれてビルドアップで苦戦。相手の圧力の強い守備に対して同サイドでの攻撃が多かった日本は、崩しに入る前のパスを引っ掛けられてしまうなど、チャンスの数を増やすことができない。なかなか中盤から前に運べず、相手DF背後へのボールも合わなかった。ミスでボールを失った日本は、メキシコにスペースを突かれ、クロスなどからシュートシーンを作られてしまう。
189cmのFWテウン・ウイルケ・ブラアムス(ヘーレンフェーン)を投入して高さを加えたメキシコと、サイド攻撃から勝ち越しゴールを目指す日本。40分、日本は中野瑠に代えてMF中野桂太(京都U-18)を投入したが、オープンな展開の中で次の1点を奪ったのはメキシコの方だった。
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