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賞金総額1500万円はクラブへ…モバイル「eJリーグ」が創るサポーターとクラブの新たな関係

ゲキサカ / 2019年7月15日 21時55分

FC東京を代表して戦った3選手

 2日間にかけて行われたeスポーツ大会『eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン』は清水エスパルスの優勝で幕を閉じた。オンライン予選の応募総数は20万人以上。スマートフォンで行うモバイルゲーム『ウイニングイレブン 2019』(以下、ウイイレ)だからこそ敷居は低く、多くのユーザーが気軽に腕試しをすることができた。

 大会のコンセプトは「初心者から上級者まで幅広く参加できる」。幅広い世代に参加してもらうためにカテゴリーを「15歳以下(U15)」、「18歳以下(U18)」、「全年齢(フル)」の年齢別に分け、J1、J2の全40クラブの代表3選手を6月に選出。7月14、15日の本大会では3選手1チームで同カテゴリー同士が対戦を行い、2勝したクラブが次に駒を進めた。

 賞金総額は1500万円と高額だ。さらにこの賞金は試合に挑んだプレーヤーに与えられず、クラブ側の資金になる。清水の優勝賞金500万円を始め、準優勝のFC東京には200万円、3位の東京ヴェルディと川崎フロンターレには100万円、ベスト8に勝ち残った4チームには50万円、ベスト16の8チームには20万円、予選敗退の24チームにも10万円が振り分けられた。

 それぞれのクラブはすでに使用用途を発表しており、たとえば清水は「アカデミー活動の充実」、FC東京は「多くの人が新しくファン・サポーターになってもらえるような大型イベント開催」に動くという。

 幅広く参加できるが、報酬はあくまでクラブのため。プレーヤーはどういう心境で戦い抜いたのか。実際に準優勝で200万円を獲得したFC東京の3選手、田崎雅幸(フル)、源怜維(U-18)、佐渡航(U-15)に話を聞いた。
FC東京の田崎雅幸(フル/左)、佐渡航(U-15/中央)、源怜維(U-18)
 大会はFC東京が大きく盛り上げた。準決勝では前夜のJリーグと同カードになる川崎Fとの“多摩川クラシコ”。前夜は0-3と完敗となったが、この試合では佐渡(U-15)が第3戦で延長戦を制し、2-1で雪辱を果たした。清水との決勝はまたしても接戦に。第1戦は田崎(フル)が勝利を収めたが、佐渡(U-15)、源(U-18)と打ち合いの末に敗れ、準優勝に終わった。

 大会後、3人の表情は明るかった。初めて会ったのは6月2日の代表選考会後。しかし、たった1か月半でも絆は深く、田崎は「負けた悔しさっていうのはなくて。この2人とチームメートとして一緒に戦えたっていうのが楽しかった」と語る。源も「3人で協力して、より仲も深まったと思いますし、準優勝だった悔しさはもちろんあるんですけど、それ以上に楽しかったなっていう気持ちが大きいです」と笑顔。佐渡は「短い間だったけどすごく長く感じたし、終わっちゃってバラバラになるのが寂しい」とチームの終わりを憂いた。
大会を盛り上げたFC東京
 田崎は今大会について「こういう募集型の大会はめちゃくちゃ良いと思います」と冷静に分析する。

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