山口の公立校、西京が快進撃!米子北との中国勢対決制して初の準々決勝進出!
ゲキサカ / 2019年7月29日 11時34分
[7.28 総体3回戦 西京高 2-0 米子北高 吉の浦公園ごさまる陸上競技場]
西京が初の全国8強入り! 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」男子サッカー競技(沖縄)は28日、3回戦を行った。西京高(山口)と米子北高(鳥取)との中国勢対決は、2-0で西京が勝利。西京は準々決勝で桐光学園高(神奈川)と戦う。
山口県の公立校、西京が快進撃を見せている。雨中の初戦で四国学院大香川西高(香川)を3-1で退けると、2回戦では前回大会8強の日章学園高(宮崎)にPK戦の末、勝利。そして、この日は、同じ中国地区の強豪・米子北相手に我慢強く戦い抜いて白星を勝ち取った。山口県内で唯一の体育コースがあるとは言え、地方の公立校が活躍。全国大会で旋風を巻き起こしている。
西京の田邊宏司監督は「学校として初めて(ベスト16から)前に進めた。高校生は凄いですね。成長するから」。指揮官の取材中に、野球部が夏の甲子園予選で22年ぶりに決勝へ進んだことが分かると、選手たちは大歓声。満面の笑みで喜び合う姿に田邊監督も微笑んでいたが、試合中に彼らが見せた別の顔、勝利への執念、タフさも非常に印象的だった。
対戦した米子北はU-18日本代表CB高橋祐翔(3年)、エースFW植田葉月(3年)が不在。だが、10年前に全国決勝まで勝ち進んでいる強豪は立ち上がりから前線へのボールを増やしてプレッシャーをかけてきていた。
11分にはMF原田海(3年)が縦への仕掛けからラストパス。ゴール前の混戦からMF後藤佑也(3年)が右足シュートを狙ったが、西京GK恒富優貴人(3年)が足でセーブする。
我慢の時間を凌いだ西京は15分、1チャンスを活かす。中盤でのセカンドボールをMF石澤海人主将(3年)が拾って左サイドへ展開。2年生の俊足アタッカー・MF前田唯翔が右前方に空いたスペースを狙ってドリブルで仕掛けると、対応の遅れたDFからファウルを受ける形でPKを獲得した。
西京は自らキッカーを務めた前田が右足で決めて先制点。チームのファーストシュートで得点を奪った。対する米子北はロングボール、クロスを軸に反撃。だが、西京はシンプルに跳ね返すと、スペースへ抜け出すFW水津彰太(3年)や前田を活用してカウンターを狙う。
後半立ち上がりは米子北がチャンスを連発。原田やFW崎山友太(2年)の仕掛けから後藤が決定機を迎える。だが、追いつくことのできない米子北はGKを岡好誠(3年)に代え、またCB岡田大和(3年)を本来の左SBに移動させることで後方から攻撃のリズムを変えようとする。
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