大胆起用も「大差はない」湘南チョウ監督が感じた違いは“ジャッジの質”
ゲキサカ / 2019年8月8日 6時30分
[8.7 王者決定戦 湘南0-4A・パラナエンセ BMWス]
クラブにとって24年ぶりの国際タイトルがかかった一戦、湘南ベルマーレは先発9人入れ替えという大胆な起用策に出た。結果は0-4の敗戦。それでもチョウ・キジェ監督は「選考、やり方に関しては『ああしておけば良かった、こうしておけば良かった』という思いは一切ない」と述べ、敗因を別の要素に見出した。
湘南はリーグ前節の鹿島戦(○3-2)から4日後のタイトルマッチに向け、大幅なメンバー変更を敢行した。先発選手のうち、今季リーグ戦21試合中10試合以上に出場したのはMF松田天馬、DFフレイレ、DF鈴木冬一のみ。今夏加入したMF山田直輝とMF毛利駿也に加え、第3GKの松原修平はこれが湘南でのデビュー戦だった。
対するアトレティコ・パラナエンセ(ブラジル)はほぼベストメンバー。1週間前にリベルタドーレス杯を戦い、1週間後に国内リーグ戦を控えているが、ほぼ半日にも及ぶ時差を超えてきた選手たちがピッチに立った。試合が始まれば力量差は明らか。それは時間を追うごとにますます目立つようになり、なすすべない湘南は0-4で敗れた。
それでもチョウ監督は公式会見の場で、これから出てくるであろう疑問に先回りするように「前回の試合も含め、選手のコンディションを考えてメンバーを選んだつもりで最善のことをした」と述べ、選手選考への後悔を否定。さらに「どの選手が出場しても、僕がこの試合で感じたことに大差はないと思っている」ときっぱり振り返った。
そこで敗因として挙げられたのは、選手たちの「ジャッジ(判断)の質」(チョウ監督)という概念だった。「クリアするのかつなぐのか、いま待つのか行くのか、最終ラインを上げるのか下げるのか」。そうした項目を挙げた指揮官は「やってはいけないことが多い湘南ベルマーレ、やってはいけないことがほとんどないアトレティコの選手」と位置づける。
それはたとえば0-2になった後の試合運びに表れた。前に出るしかない湘南に対し、アトレティコは「ペースを落として、プレスを引き出して、その後ろでゲームを取る狙いが全員で共有できていた」。すなわち、湘南が鹿島戦で2-0から追いつかれた際になかったもの。チョウ監督は「今日の課題とも共通するものがある」と語る。
だからこそ、メンバー変更うんぬんよりも「ジャッジの質とかプレーの質は相当な差があった」と力量差を認識。「監督として非常に力不足。相手の監督はまだ30代ということで、若干嫉妬心もありながら本当に負けた感もある。こうした試合を自分が経験できたのは逆によかったと思うしかない」と述べ、39歳のチアゴ・ヌネス監督を称えていた。
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