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“仮想・世界”相手に課題と戦い方確認。U-17日本代表候補が流経大との練習試合で2-2ドロー

ゲキサカ / 2019年8月17日 18時14分

 これは流経大GK薄井覇斗(2年)に阻まれてしまったが、直後の右CKをMF中野桂太(京都U-18)が左足で蹴り込むと、クリアを拾ったMF成岡輝瑠(清水ユース)が右足で鮮やかに決めて同点に追いついた。

 U-17代表候補は2本目から投入されたMF山内翔(神戸U-18)や成岡中心に冷静、かつ正確にボールを動かして相手を走らせる。ボールを支配する時間を増やしたU-17代表候補は2本目半ばに8人を入れ替えた後もショートカウンターなどからチャンスを作り出す。そして中野桂の左足ミドルや、中野桂のスルーパスからMF有田恵人(川崎F U-18)が抜け出すなど流経大ゴールを脅かした。

 そして3人を入れ替えて迎えた3本目の6分、U-17代表候補が2点目を奪う。細かくボールを動かして左サイドを崩すと、最後は攻撃参加した左SB田中聡(湘南U-18)のラストパスをFW田中禅(鳥栖U-18)が1タッチで合わせて2-1とした。U-17ワールドカップで日本は優勝候補のオランダ、アメリカ、セネガルと対戦。特に立ち上がりは相手の圧力を受けることが想定されるが、それを凌ぎ、逆にボールを握って速攻や横への揺さぶりで相手を走らせて得点するという狙い通りの試合展開となった。

 ミスなどから流経大に決定的なシーンも作られたU-17代表候補だが、それを凌ぐと攻撃では連続のショートパスやPAへの飛び出し、個の突破を交えて3点目を目指した。36分に流経大・熊澤に個の力でゴールをこじ開けられて同点。再び勝ち越しを目指したU-17代表候補は試合終了間際にもゴール前のシーンを作り出す。だが、PAにこぼれたボールに走り込んだMF櫻井辰徳(前橋育英高)のシュートが枠上に外れるなど3点目を奪うことはできず、引き分けた。

 終盤、相手の圧力を跳ね返すことはできなかったが、森山監督は「スゴい気持ちを見せてくれた選手が多かったし、本当に流通経済大の選手が本気でやってくれたので、(U-17ワールドカップで)こういうことが起きそうというシミュレーションができた」と満足げ。選手に複数ポジションを経験させるなど前向きな練習試合、合宿になった。

 今回、チーム事情や怪我で参加できなかった選手などを加えた30人ほどの人数から最終的に21名まで絞って世界と戦う。今回の合宿では櫻井ら新戦力候補、状態を上げてきた中野桂らAFC U-16選手権優勝メンバーもアピール。森山監督は“選考を難しくした選手たち”に「(今回の課題を踏まえて自チームで)2か月後の本番で通用する自分を作ってきてくれ」と期待する。強豪3か国と戦うU-17ワールドカップへ向けて課題や戦い方を体感した02ジャパンの選手たちが、各所属チームで課題改善に取り組み、成長を遂げて本番を迎える。

(取材・文 吉田太郎)

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