前半4-0も富士市立の勢いに飲まれた終盤。静岡学園は不満の後半戦スタートに
ゲキサカ / 2019年8月26日 8時55分
[8.24 プリンスリーグ東海第11節 静岡学園高 4-3 富士市立高 清水総合]
高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2019東海は24日に第11節を行い、2位の静岡学園高(静岡)が昇格組の富士市立高(静岡)に4-3で勝利した。
前半は連覇を狙う静岡学園が圧倒した。まずは4分、Aチームデビュー戦のMF草柳祐介(3年)が左サイドを抜け出すと、その折り返しをFW岩本悠輝(3年)が1タッチで押し込んで先制。静岡学園はその後もDFラインを高く設定した富士市立の守りを難なく攻略する。
12分、右中間を抜け出したMF藤井皓也(3年)の折り返しを草柳が決めて2-0。17分にもU-18日本代表FW松村優太(3年)のスルーパスで岩本が抜け出し、最後はゴール前でフリーの藤井が3点目を奪った。静岡学園はボールを素早く、正確に繋ぎ、相手の背後へ。スムーズに相手の背後を取れてしまっていたこともあってか、やや攻撃のテンポが上がり過ぎていたチームはミスも増えてしまっていたが、それでも序盤に大量リードを奪った。
プリンスリーグ初昇格の公立校、富士市立は前期の静岡学園戦でドロー。だが、GK船山蒼太(3年)やDF杉山朋哉(3年)、MF望月太陽(3年)と主軸を欠くこの日の前半は守備面が噛み合わずに失点を重ねてしまう。それでも、富士市立は徹底してドリブル、ショートパスを織り交ぜた攻撃にチャレンジ。10番MF勝亦健太(3年)やMF芦澤陸(3年)らがプレッシャーの速い相手の逆を取りながらボールを前進させていた。
静岡学園以上にゆったりとしたリズムの攻撃が印象的だったが。FW片桐完(3年)の決定的なシュートを静岡学園GK國田柊平(3年)に阻まれるなど追撃することができない。逆に静岡学園は41分にもMF浅倉廉(3年)との鮮やかなワンツーで抜け出した藤井が右足で決めて4-0とした。
その後も安定感際立つ静岡県選抜CB阿部健人(3年)を中心に要所を封じていた静岡学園は、松村のシュートなどで5点目を狙う。それでも富士市立は怪我明けのFW進藤克樹(3年)やMF座本柊音(2年)と主力級を投入し、チーム事情のために最終ラインで先発したFW後藤駿介(3年)が前に出ると攻撃の勢いが加速する。
勝亦や座本、芦澤らが次々と仕掛けてゴール前のシーンを増加。そして35分、相手のミスを突くと、座本の折り返しを進藤が決めて1点を奪い返す。さらに38分にも右サイドでのインターセプトから進藤が2点目を決めた。
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