1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「自分の価値を上げていく“上限”というのはない」。FW千葉寛汰はこの世代で一番の点取り屋へ

ゲキサカ / 2021年12月20日 12時14分

先制ゴールを奪ったU-18日本代表FW千葉寛汰(清水ユース)

[12.19 IBARAKI Next Generation Match 2021 決勝 U-18日本代表 1-2 U-20関東大学リーグ選抜 ひたちなか]

 重ねたゴールの分だけ、確かな自信は纏ってきた。でも、まだ足りない。その視線は遥か上の、誰も到達したことのないような場所を見据えている。「結果を出すにつれてどんどん欲も出てきますし、『もっともっと』という気持ちは常にあります。自分の価値を上げていく“上限”というのはないですし、『もっともっと』という気持ちが強いです」。

 王国が生んだとにかく強気なストライカー。U-18日本代表FW千葉寛汰(清水エスパルスユース3年)は、飛躍の年となった2021年を経て、さらなるステップアップの確信を掴んでいる。

 4月。千葉はまだ自分に確たる自信を持てていなかった。ユースに昇格したばかりの1年時は一定の活躍を見せたものの、2年時には結果を残し切れず、停滞感を感じていたという。「『1年生の頃はできたのにな』という変なプライドが邪魔したりして苦しかったですけど、もう自分は“何もない選手”というところから、『ゼロからしっかりアピールしていこう』というふうに吹っ切れました。今年は本当に周りを驚かせるような、周りにもっと注目してもらえるようなインパクトのある結果を絶対に残したいですし、また千葉寛汰という選手としての価値を周りに見せ付けていきたいと思っています」。自身を鼓舞するような口調が印象に残っている。

 インパクトは、十分だった。6月には飛び級でU-20日本代表候補合宿に参加し、トレーニングマッチでゴールを記録。以降も年代別代表には継続して招集され続ける。さらにプレミアリーグEASTでは、17試合で18得点を叩き出して堂々得点王に。来季からのトップチーム昇格も勝ち獲った。本人も「シーズンの最初に掲げた目標はある程度達成できましたし、外から見ている方から一定の評価は得ているので、ある程度は良かったかなと思います」と手応えを口にしている。

 そんな1年間の集大成。U-18日本代表候補合宿でも、千葉の得点感覚は研ぎ澄まされる。チームとして参加したIBARAKI Next Generation Match 2021でも、初戦の鹿島アントラーズユース戦できっちりゴール。“仕事のできる男”ぶりを見せ付けた。

 この日の決勝ではFW真家英嵩(柏レイソルU-18)と2トップを組み、年長者で構成されたU-20関東大学リーグ選抜相手に虎視眈々と得点の機会を窺うと、前半41分にその嗅覚が発動される。MF安部大晴(V・ファーレン長崎U-18)が前を向いた瞬間、最適のポジションへするりと潜り込む。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください