1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

中学まで本気でダンスも。圧倒的な素材感、吸収力、ひたむきさも魅力の狭山ヶ丘高GK若林学歩が大宮入団会見で世界一誓う

ゲキサカ / 2021年12月23日 19時39分

 若林は狭山ヶ丘入学直後の19年6月に将来性豊かなGKたちとともにナショナルGKキャンプを経験している。だが、高校では、すでに強豪・関東学院大で登録メンバー入りしているGK坂本涼太が1学年上にいたこともあって、2年時までは控え。今年は選手権埼玉県予選初戦で敗れており、全国的には無名だ。それでも、今年10月のU-17日本代表候補合宿に初選出された際、課題が出た一方で高さと迫力十分のパンチングや、一発で相手をひっくり返すキックを披露し、初見のJクラブスカウトや大学関係者たちを大いに驚かせた。

 その若林について、大宮は狭山ヶ丘入学当初から関心。以前、西澤監督が大宮の育成コーチを務めていた縁もあり、無名の大器を注視し続けていたという大宮は今夏に練習参加を要請した。若林はその練習参加でアピールに成功。秋元強化部長は「スポンジのような吸収力。一週間の練習参加で物凄い成長が見られました。松本(拓也)GKコーチもびっくりするくらいの吸収力でした。また、練習よりも、ゲームで凄く活躍した。実戦タイプだということがもう一つ大きな決め手になりました。GKとしての資質、196cmとリーチの長さがあって、『こんなところにまで手が届くのか』とプレーを見せてくれましたし、ポテンシャルというところでいうと、大宮アルディージャを代表するGK、日本を代表するGKに、まだまだこれから習得しなければならないことはたくさんあると思いますけれども、そういう選手に育ってくれるんじゃないかという思いで獲得しました」と説明する。

 また、佐野社長は「謙虚さもあるんですけれども、明るくて、何事にも前向きにコミュニケーションも取ることができる。そういう姿勢から非常に魅力を感じましたし、プロサッカー選手としてのポテンシャルを感じました」とコメント。秋元強化部長も狭山ヶ丘で“大宮の哲学”を学び、「常に挑戦者」としてひたむきに取り組む若林の姿勢を高く評価していた。また、狭山ヶ丘の西澤監督もその人間性を絶賛するように、圧倒的な素材感や吸収力、実戦力に加え、人間性もプロ入りを勝ち取る力になった。

 若林は「練習参加をさせてもらった時に本当に雰囲気が良く、自分と年が近い選手が何人もいて、全国的に有名ではないチームから来た選手に対しても優しく接してくれた」と大宮の雰囲気の良さを実感。また、一週間の練習参加で自分も変化に気づくほど成長させてもらったこともクラブにフィットしていると感じたという。来季からホームスタジアムとなるのは、NACK5スタジアム大宮。「埼玉県予選でも使われるスタジアムで、(自分は立てなかったが)ずっとプレーしたいと思っていた。そこは来季から大宮アルディージャで頑張って、スタメンを取ればプレーできるので、ファン・サポーターに信頼されるようなプレーをして、勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 全国的にほぼ無名な状況でプロ入りするが、「逆に今まで無名なので、『コイツ、誰なんだろう』となるので、そこは自分、ラッキーかなと思います。(名を広めていくことも)自分の楽しみ」と前向き。若林の「学歩(マナフ)」という名前は「ガーナの意味でいうと、ラッキーボーイ」なのだという。“ラッキーボーイ”の名を持つ大器がまずは大宮で進化し、クラブに多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 地区大会決勝ライブ&アーカイブ配信はこちら
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください