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「先生と積み上げてきたもの」は変わらない。小嶺監督不在も自主性を発揮した長崎総科大附は逆転勝利で北海を撃破!

ゲキサカ / 2021年12月29日 22時10分

 ただ、彼らには“小嶺先生”と積み重ねてきた時間への絶対的な信頼があった。「試合には『小嶺先生と築き上げてきたものを全力で出し切ろう』ということで選手を送り出しました。もう選手はやるしかないというような気持ちだったんじゃないかなと思いますし、戦いに来ていますので、変に落ち込んだりすることなく、全員でやっていこうというふうになりました」(定方コーチ)「小嶺先生がいなくても自分たちのやることは変わらないと思いますし、それはチームのみんなでも言っていたので、後半は小嶺先生と今年取り組んできた短い所のパスだったり、長短のパスの展開がちゃんとできていました」(別府)。

 2020年度は県内無冠に終わり、新チームで迎えた今年の1月から指揮官はチームに改革を促していたという。それは「人から言われて行動するのではなく、自発的にできるか」ということ。そのことを念頭に置き、選手1人1人が自覚を持って行動してきたことが、インターハイ予選、選手権予選と長崎を制し、全国切符をもぎ取ってきたことに繋がっている。

 別府の言葉が印象深い。「こうして小嶺先生がいなくなって、『やっぱり自分たちは小嶺先生に甘えていたな』というところもありますし、ここで自分たちがどれだけできるかというのは、これからの人生にも大きく関わってくると思うので、そこはしっかりやっていきたいと思います」。この日の試合を見る限り、名将が着手した改革は孫のような年齢の選手たちにもしっかりと浸透してきたようだ。

 今後の指揮官の復帰について問われた定方コーチは「詳しくは聞いておりませんが、小嶺先生のことですので、来られるんじゃないかなと思っています」と話している。もちろんベンチにいてくれるのがベストではあるが、今の長崎総科大附は“小嶺先生”に勝敗を超えた“吉報”を届け続けられる集団に成長を遂げている。

(取材・文 土屋雅史)
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