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母校の指揮官として帰還した選手権で得た感覚。高知は目標までの距離を肌に刻み、次の戦いへと歩み出す

ゲキサカ / 2021年12月30日 7時25分

「一体感というのはウチのテーマでもありましたし、横の繋がりを大事にしていきながら過ごしてきた日々だったので、そこはもう本当に我々の武器ですね。一体感を持ってやってきました」と指揮官はチームワークに言及して胸を張り、「中学校からずっと一緒にやっているので、高校の3年間でやってきているチーム以上に、チームワークというのは強いのかなと思います」と松井匠も同調した。ただ、続けた言葉に本心が滲む。

「全国大会という舞台でサッカーができたのは凄く楽しかったんですけど、やっぱりもっとこのチームでサッカーをやりたかったなというのが自分の本音です」。

 この日のピッチに立った1,2年生には、3年生が築いてきたチームの伝統を受け継いでいく義務がある。右サイドハーフに入って、切れ味鋭いドリブルでチャンスに絡み続けた松井貫太はキャプテンの実弟。「たぶん兄弟で一緒にできる最後の舞台だったと思いますし、貫太も先発で出てくれたので、そういう意味でも一緒にプレーできたのは自分にとっては凄く良い経験でしたし、凄く楽しい経験でした」と松井匠。この日のピッチで感じたことを、これからの高校サッカーにぶつけていくことが何よりの恩返しになることも、きっと彼らは十分に理解していることだろう。

「自分たちができなかった全国ベスト4という目標に向けて、今まで通りではダメということはこれで分かったと思うので、今まで以上に練習から努力してもらって、自分たちができなかった目標に向かって、頑張ってほしいです」(松井匠)。目標までの距離が、少しだけ肌感覚で測れたことは間違いない。その距離を縮め、その場所へ少しでも近付くために改めて努力を重ねる日々が、もう今日から高知高の選手たちを待ち受けている。

(取材・文 土屋雅史)
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