宮崎の勢力図変えた宮崎日大が新たな一歩。前回8強の富山一から全国初白星!
ゲキサカ / 2021年12月31日 22時21分
[12.31 選手権2回戦 富山一高 0-1 宮崎日大高 フクアリ]
宮崎の新興勢力が新たな一歩! 31日、第100回全国高校サッカー選手権2回戦で前回大会8強の富山一高(富山)と宮崎日大高(宮崎)が対戦。宮崎日大が1-0で勝ち、2度目の選手権挑戦で全国初白星を挙げた。
宮崎県は98年度大会で宮崎工高が県制覇した後、19年度まで22年間に渡って日章学園高と鵬翔高の2強状態が続いていた。その間、鵬翔が13年度大会で宮崎県勢初の日本一に輝き、日章学園も2度8強入りと全国舞台でも健闘。宮崎日大はその両校の前に県決勝で計6度敗れていたが、2年連続で厚い壁を突破した力が“ホンモノ”であることを実証した。
宮崎日大のOBでもある朝倉大志監督は、「ずっと日章学園高校さん、あと鵬翔高校さんの背中を追いかけてやってきた中でやっと追いつくことができたんじゃないかなと思っているので、ここから宮崎県のサッカーを宮崎日大が引っ張っていけるような1勝になったんじゃないかなと思っています」と大きな意味を持つ1勝を喜んでいた。
この日の対戦相手は“国立最蹴章”13年度大会優勝校の富山一。前回大会8強で、新国立開催初年度でのV奪還を目指す強豪校だ。開始2分、富山一はゴール前のこぼれ球に反応したFW大井優太郎(3年)がいきなり決定的なシュート。だが、宮崎日大はGK羽間友基主将(3年)が距離を詰めてストップする。
宮崎日大はいずれも突破力のある相手の左サイド、WB片山大治郎(3年)と10番MF中川晟(3年)を警戒。だが、そこにボールを通され、彼らの仕掛けやロングスロー、一際強度高いDF湯川信治(2年)の攻撃参加などからゴール前のシーンを作り出されていた。
ボールがなかなか落ち着かず、各局面でデュエル勝負が繰り広げられたが、宮崎日大は怯まない。そして、決して回数は多くなかったものの、狭い局面でも正確なパスを通していた大型レフティー・MF芥川蘭丸(2年)やFW和田俊星(3年)を交えたコンビネーションで突破。前半終盤に和田が強烈な左足シュートを放つなど押し返した宮崎日大は、後半開始から2選手を入れ替える。
そして、投入されたFW四本真輝(3年)が推進力でチームを活性化。またMF兼本夢歩(3年)のドリブルなどで攻め上がるが、後半も富山一がより相手ゴールを脅かす。デザインされたセットプレーやクロスからシュート。だが、18分に中川の放った強烈な左足シュートと20分にFW杉本和真(3年)の打ち込んだ左足ミドルはいずれも宮崎日大GK羽間の好守に阻まれた。
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