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等々力のピッチに落とした涙。神村学園FW福田師王はこれからもゴールを追求する道のりを歩み続ける

ゲキサカ / 2022年1月1日 9時23分

涙をこらえる神村学園高FW福田師王。左手首には負傷離脱のキャプテンの背番号が(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 帝京長岡高 3-2 神村学園高 等々力]

 いつでもゴールのことを考えている。1点を決めれば、2点を。2点を決めれば、3点を。それもすべてはチームが勝利するための手段。勝たなければ、どれだけゴールを奪っても何の意味もないことなんて、自分が一番よく分かっている、

 その成長を最も近くで見守り続けている有村圭一郎監督は、失意のエースについてこう語っている。「もっともっと日本を代表するような選手になってほしいですし、そうなっていかないといけないと思っています。今日もたぶん本人は自分の得点でチームを勝たせられなかったことを凄く悔やんでいると思うので、そういうことを一緒に向き合いながら、来年もやっていきたいです」。

 大会ナンバーワンストライカーの呼び声高い神村学園高(2年)の13番。FW福田師王(2年=神村学園中出身)が挑んだ2度目の冬の全国は、わずか1試合で幕を閉じる結果となった。

 2回戦屈指の好カードと目されていた帝京長岡高(新潟)戦。相手には同級生で仲の良いMF廣井蘭人(2年)がいる。昨年の高校選抜に1年生ながら選出されていた2人は意気投合。やはり1年生だった昌平高(埼玉)のMF荒井悠汰(2年)とは、3人でグループLINEを使って語り合うこともあり、福田もこの対戦を心待ちにしてきた。

 試合はいきなり前半32分までに2点のビハインドを負う展開に。追撃の1点を狙う神村学園も、なかなか攻撃の糸口をつかみ切れない。福田も40+1分には、DF笠置潤(2年)のクロスを完璧な胸トラップで収めると、そのままエリア外からコンパクトなスイングでフィニッシュ。ようやく自身のファーストシュートを記録したが、ここは相手GKに阻まれる。

 その嗅覚が発動したのは、後半4分。右サイドで獲得した神村学園のCK。キッカーは盟友のMF大迫塁(2年)。狙いはニア。軌道は分かっている。マーカーを振り切ると、ストーンに立っていた相手選手の前に飛び込み、ヘディングでゴールを陥れる。ストライカーの意地。2-1。一気にスタジアムの雰囲気が変わる。

 だが、傾きかけた流れを生かし切れず、逆に失点を喫してスコアは3-1に。27分には大迫のスルーパスに抜け出し、右足ダイレクトで枠内シュートを放つも、得点には至らず。34分には体の強さを生かしたポストプレーから丁寧に後方へ落とし、大迫がシュートを打つもDFがブロック。どうしても1点が遠い。

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