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憧れのチームで背負ったキャプテンの重責。前橋育英DF桑子流空には次に抱いた大きな夢が待っている

ゲキサカ / 2022年1月5日 12時42分

 この日もメンバー外となり、運営補助に回ったチームメイトたちを気遣う一幕も。「彼らはベンチには入れないという形で他のサポートに回った選手たちで、ずっと試合前にもメッセージをもらっていて、それに恩返しするために自分たちは国立に連れていきたいという想いが一番あって、ハイタッチする時にも『任せろ』と言ったんですけど、連れて行けなくて残念な気持ちです……」。その無念は、後輩たちへの想いにも波及する。

「後輩たちには1つプレミアリーグ昇格という大きなものを届けることはできたんですけど、国立の舞台に立たせてあげたかったなという想いが一番にあります。国立まで連れて行って、『こういう舞台があるんだぞ』という、先輩としての贈り物じゃないですけど、それができなくて、キャプテンとしても不甲斐ない気持ちでいっぱいです」。

 ただ、そんなリーダーの姿を、後輩たちは1年間に渡って目にし続けてきた。新チームへとその想いは引き継がれ、またそのバトンを次の後輩たちへ渡していく。そうやって、伝統は積み重なっていく。

 小学校6年生の時に、スタジアムで見た前橋育英の試合に衝撃を受けたその日から、このチームでキャプテンを務めること、このチームで日本一になることを逆算して、短くない時間を過ごしてきた。その目標にはあと一歩というところで届かなかったが、桑子の未来にはもう次の大きな夢が広がっている。

「東海大学でサッカーを続ける予定です。本当にこの3年間は自分の中でも1つの宝物でもありますし、この仲間とサッカーができたことは運命でもあると思うので、それぞれの進路でお互いに頑張りたいです。笠柳と岡本(一真)は先にプロになるんですけど、大学4年間を死ぬ気でサッカーして、絶対プロになって、将来はアイツらと同じ舞台で一緒に戦ったり、バチバチしたいなという想いでいっぱいです」。

 

 日本一に届かなかった悔しさと、黄色と黒のユニフォームで戦い抜いた誇りと、最高の仲間と積み上げた3年間と。前橋育英で手にした数々の思い出を胸に、桑子がサッカーとともに進んでいく道は、まだまだ遥か先へと伸び続けている。

(取材・文 土屋雅史)
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