1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM3761]青森山田MF藤森颯太(3年)_国立の舞台で圧巻の3アシスト。青森育ちのスピードスターは「最後はみんなで笑って終わりたい」

ゲキサカ / 2022年1月9日 9時53分

3アシストでチームの勝利に貢献した青森山田高MF藤森颯太(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.8 選手権準決勝 高川学園高 0-6 青森山田高 国立]

 不思議とここまでは結果が付いてこなかった。周囲が明確な数字を残していくにもかかわらず、なかなかゴールもアシストもできない試合が続いていたが、この大事な国立の舞台で3アシストを決めてしまうのだから、恐れ入る。ただ、それを追求するのも、すべては勝利のため。みんなで掲げた日本一のため。

「2年連続決勝で負けて準優勝という結果に終わっているので、自分たちの目標でもある三冠というのも懸かっていますし、何としても優勝したいです」。

 青森山田高(青森)のスピードスター。MF藤森颯太(3年=青森山田中出身)がこの日は、自慢の走力と同じぐらい磨き上げてきた右足の高精度キックで、チームの勝利を力強く引き寄せた。

 準々決勝でも東山高(京都)に苦戦を強いられながら、何とか逆転で勝ち上がってきた青森山田。選手たちにとっては初めての国立競技場。相手は『トルメンタ』で大会の話題をさらっている高川学園高(山口)。少ないチャンスを生かして勝ち上がってきているチームであり、得点を奪えない時間が長くなればなるほど、相手に“やれる感”が出てくるのは百も承知。だからこそ、何より大事なのは先制点だった。

 前半3分。その右足が、高川学園の希望を早くも打ち砕く。左サイドで青森山田が得たFK。藤森が正確に蹴り込んだ軌道は、FW名須川真光(3年)の頭にドンピシャ。飛び付いたDFも掻き出せず、ボールはゴールネットへ到達する。

「試合の立ち上がりということで、大事なセットプレーになってきますし、良い位置でFKをもらえたので、いつもやっているようにボールを蹴り込むだけという形で、あとは『合わせてくれるかな』という印象で蹴ったんですけど、上手く味方の選手が入ってくれて、開始3分ぐらいで先制できたのは非常に良かったかなと思っています」。まずは、1アシスト。

 前半26分。その右足が、みんなで練り上げたアイデアを具現化する。ここも左サイドで手にしたCK。キッカーの藤森が中央を確認してから丁寧に入れたボールを、大きく回り込みながらフリーで飛び込むDF丸山大和(3年)が、豪快なヘディングでゴールネットへ突き刺す。

「前日練習でトリックの練習をしていて、ファーのボールの供給を自分が求められている中で、練習では少しボールがズレてしまったり、なかなか合わない場面が多かったんですけど、それを修正してきっちり良いボールを供給できたので、あとは大和がしっかり決めてくれて良かったかなと思っています」。鮮やかに、2アシスト。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください