1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

力強く引き寄せた選手権日本一とシーズン3冠。青森山田が辿った“伝説のチーム”への軌跡

ゲキサカ / 2022年1月10日 19時35分

 準決勝。国立競技場のピッチで、ようやく青森山田は吹っ切れた。「『もっと青森山田らしいサッカーをしよう』ということが今日の試合のテーマでした。もちろん相手をリスペクトすることももちろんですけれども、あまりにも研究したものが頭に入り過ぎて、本来の自分たちのサッカーを見失っていたなということが、この3試合の大きな反省点でもありました」と黒田監督。伸び伸びと聖地で躍動したチームは、高川学園高(山口)に6-0と大勝。何より1人1人の選手から、サッカーを楽しんでいる様子が伝わってきた。

「この試合で凄く自分たちらしいサッカーを取り戻したというか、生き生きとプレーできたと思います」と語ったのは松木。自信とプライドを持って積み上げてきた青森山田の強さを、最後の最後でチームは取り戻すことに成功する。

 1年間に渡ってチームが掲げ続けてきた無失点、被シュートゼロで大津高(熊本)相手に4-0と勝利を収め、選手権での日本一を、そしてシーズンの3冠を手繰り寄せた決勝の試合後。黒田監督は今年のチームについて、こう語っている。

「春から『打倒・青森山田』という言葉が、『山田をどこが倒すんだろう』ということが全国各地から聞こえてきた中で、もちろん選手たちの耳にも入っていたと思いますし、かなりのプレッシャーや重圧が、彼らに圧し掛かってきていたことは我々も見て取れていたんですけれども、その何倍ものパワーを感じたし、そんなものは簡単にはねのけるぐらいの、彼らの勝ちたいという意欲が1年間を通して見れたので、最初は三冠なんてやれるかどうか、『今のこの時代、そんなに甘いものではないな』という見方もあったんですけど、本当に達成したことを考えてみると、本当に力強い、強いチームだったなということが改めて実感できると思います」。

 国立競技場に偉業を達成したばかりの選手たちが上げた、歓喜の声がこだまする。どのチームも倒したいと願い、それでもその想いに打ち勝ち続けた結果、辿り着いた3年ぶりの選手権日本一であり、シーズン3冠。青森山田は、とにかく強かった。

(取材・文 土屋雅史)
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください