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ファーストゴールとラストゴールはこのストライカー。青森山田FW渡邊星来は誰よりも輝く一番星に

ゲキサカ / 2022年1月12日 12時13分

チーム4点目を決めてスタンドへと走り出す青森山田高FW渡邊星来(写真協力=『高校サッカー年鑑』)

[1.10 選手権決勝 大津高 0-4 青森山田高 国立]

 小さくない不安を抱えながら迎えた、プレミアリーグ開幕戦の先制ゴール。念願の日本一と3冠を手繰り寄せた、選手権決勝のチーム4点目。長いシーズンの最初のゴールと、最後のゴールを決めてしまうのだから、やはり煌めく“星”を持っていると言わざるを得ないだろう。

「初めも自分で、終わりも自分というのは、凄く嬉しいというか、とても感動しています」。

 青森山田高の3年間で目覚ましい成長を遂げたストライカー。FW渡邊星来(3年=刈谷JY出身)の笑顔は、国立競技場のピッチでも最高の形でキラリと輝いた。

 4月4日。浦和駒場スタジアム。プレミアリーグデビューとなった浦和レッズユース戦で、17番が躍動する。前半28分にロングスローのこぼれ球を押し込んで先制点を記録すると、その7分後にも中央を2トップの相方、FW名須川真光(3年)とのワンツーで崩して鮮やかに追加点。後半には決定機がクロスバーに阻まれるシーンもあったが、開幕戦で主役の座をさらってみせる。

「ハットトリック、行けましたね。そこがまだ自分の課題だと思いますし、今日は終わったことなので、明日からまた青森山田が掲げる『1本中の1本』にこだわっていけるよう、努力していきたいと思います」。そう言いながらも、こみ上げてくる笑顔は隠せない。華々しい活躍で、渡邊のシーズンは幕を開けた。

 5月の中断前まではリーグ戦7試合で4ゴール。FWとしての仕事を明確な結果でこなしていたが、夏前あたりから少しずつ雲行きが怪しくなっていく。圧倒的な得点力で日本一に立ったインターハイでは、大会を通じて2得点にとどまり、プレミアの舞台でもゴールから見放される時期が続く。

 スタメンを外れることも多くなり、自信を失い掛けていたタイミングで臨んだ、リーグ首位攻防戦の大一番。清水エスパルスユース戦では、途中出場で3度の決定機に絡んだものの、いずれも得点を奪い切れず、チームも0-2で敗戦。「表面上はメンタルが強い感じを出しているんですけど、実際は弱くて、正直ちょっとサッカーを嫌いになりました」。あるいは、そのまま沈んでいってしまう可能性も十分にあった。

 だが、ストライカーは不死鳥の如く甦る。清水ユース戦の1週間後。久々にスタメンでピッチへ解き放たれた渡邊は、柏レイソルU-18相手になんとハットトリックを達成。「この1週間で『1本中の1本』のシュートを決めることを全力で頑張りました。『自分、ナイス!』って思いました(笑)。よくやったって感じですね」。得点感覚と笑顔を取り戻した17番は、そこから怒涛の3試合連続ゴールを記録。チームのリーグ制覇にきっちりと貢献してみせた。

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