CBチェイス・アンリやFW千葉寛汰から刺激。一際向上心強いFW福田師王はどんな時も決めて、勝つ

　選考合宿では「仲が良いですし、話が合う」というU-22日本代表CBチェイス・アンリ(尚志高3年)と常に行動。「色々経験しているので、色々話を聞いていました」。今年1月、トレーニングパートナーとして日本代表候補に参加したアンリからフィジカル面の重要性を聞き、選考合宿中は同じ体幹メニューを繰り返していた。試合でゴールを決めても負ければ反省。2点決めても3点取れなかった、と反省するFWは、どんな時も成長を求め続けている。

　福田は昨年、ユースカテゴリーで最も輝いたストライカー、FW千葉寛汰(清水ユース3年→清水)からも刺激を受けている。千葉はプレミアリーグEASTで圧巻の18ゴールで得点王。U-20日本代表候補への個人昇格も果たしている。「あの人はどんな時でも決めている。(自分との違いは)シュートですね。GKを見ながら判断して打っている」。

　福田は昨年、インターハイとプリンスリーグ九州で得点王に輝いているが、千葉のようにどんな時もゴールを決めることを目指している。出場すれば、「NEXT GENERATION MATCH」でもこだわるのはゴールと勝利。今後、日本高校選抜は大学生の選抜チームと戦うデンソーカップチャレンジや、静岡県高校選抜と対戦するヤングサッカーフェスティバルを控えているが、どの試合でも決め続けて期待に応える。

　22年の目標は「日本代表での個人昇格。(U-)21だったり、上のカテゴリーに入っていくこと。チームでは全国優勝、個人では得点王とかにこだわっていきたい」。ストライカーとしてさらなる進化を遂げて、チームを常に勝たせること。21年12月31日、誰よりも敗戦を悔しがっていた逸材はこの一年、目標を全て実現する。

(取材協力=スフィーダ、『高校サッカー年鑑』)(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校選手権2021
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