残り10分強から怒涛の3連続ゴール。U-17日本高校選抜は4-5で惜敗も、インカレ王者・駒澤大に攻守で健闘
ゲキサカ / 2022年2月18日 21時59分
29分、右サイドから仕掛けると、福田が粘って中央へ繋ぐ。最後は名願が寄せられる前に右足を振り切って2点目。34分には、高橋が右サイドから切れ込んで左足を振り抜く。これはGKにセーブされたが、跳ね返りをしっかりと詰めていた小林が押し込んだ。さらに36分、右サイドの高橋が前方のスペースへ浮き球パス。交代出場でスプリントを連発していた鈴木が中央へグラウンダーのラストパスを入れると、走り込んだ名願が右足ダイレクトで合わせて1点差とした。
盛り上がるU-17高校選抜はGK藤澤やDFラインが後方を締め、相手のクリアボールや縦パスを次々と回収。ともに個でもDFを剥がす廣井と真田が積極的に崩しに係わり、右サイドの鈴木、高橋、福田がコンビネーションで局面を攻略する。40分にはPAへ潜り込んだ福田の折り返しを高橋が決定的な左足シュート。さらに40+1分には高橋の右足シュートがGKの手とクロスバーを弾く。だが、あと1点が奪えずに4-5で敗戦。4得点に絡んだものの、終盤のビッグチャンスで決められなかった「ムードメーカー」高橋は、チームメートに対して大声で「ごめーん!!」と謝って特に悔しがっていた。
その高橋は「内容もそうなんですけれども、一番は勝負にこだわっていかないといけない」と引き締める。そして、今回の合宿での残り2試合や3月の活動へ向けて「選ばれているという自覚を持って、責任感を持ったプレーで結果という部分にこだわって、全員で勝利を奪っていきたいなと思っています」と続けた。
今回選出されている選手たちは、1年後の第101回選手権の主役候補たち。高橋は「お互いこの場で高め合って、さらに選手権で良い試合ができたら」。才能たちがU-17日本高校選抜の活動で切磋琢磨し、自身と所属チームの強化に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2021
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