先を行く流経大柏の仲間の存在も刺激に。U-17高校選抜の快足左SB都築駿太が大学生相手に特長発揮

　先を行くチームメートに「負けたくない」という思いも抱いている。同じ流経大柏の2年生で、SBの大川佳風がU-18日本高校選抜に選出。すでにU-18日本代表候補にも選ばれている大川は、都築にとって「ポジションも同じなので負けたくない」という存在だ。選手権予選では好調だった都築が大川から先発を奪う形で右SBに。その後、ともにSBのレギュラーとなった。大川の実力を認めた上で、追いつき、追い越すことを目指している。

　今回のU-17高校選抜合宿は貴重な経験になっている。体格差のある大学生との練習試合で「自分よりもデカイ選手に対しての戦い方をもっと考えなければいけない」と実感。スピードだけで勝負するのではなく、より工夫する必要性を感じられたことは本気で上をを狙う都築にとってプラス材料だ。改善し、より高いレベルの中でも活躍できる、勝利に貢献できる選手になる。

　合宿は残り1日。「怪我人とか増えて自分が今日みたいに中盤やることもあると思うので、サイドでは自分のスピードを活かして、チームに貢献できるようにしたいですし、中盤では対応力を持ってしっかりとやっていきたい」と誓った。1対1の守備の強さや、組み立て、スルーパスも得意とする技術力、スピードといった特長をJクラブスカウトや関係者の前で示し、自身の将来に結びつける。

(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校選手権2021