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プロ25年目の開幕戦。42歳の守護神、大宮GK南雄太が燃やし続ける“悔しさ”のエネルギー

ゲキサカ / 2022年2月20日 11時51分

 それでも、日常は続いていく。そんな日々を積み重ねて、今シーズンでプロサッカー選手として過ごす時間は25年目に突入していく。「もちろん想像もしていなかったですし、この年齢までサッカー選手でいるということは目標にすらしていなかったというか、まったく実現できるような目標ではないと思っていたので、若い時の自分にそれを言ったら、おそらく凄くビックリするんじゃないのかなと思います」。

 少し前から、あえて目標は掲げていないという。「もう本当に目の前の1日1日、1試合1試合で結果を残すことが一番の目標なので、それがチームの勝利に繋がって、チームが昇格すれば、それが一番いいことだと思いますけれども、本当に1試合1試合を大切に戦うことが今の自分の一番の目標なので、そこに全力を尽くしたいという気持ちです」

「柏を契約満了になったのが30歳の時で、その時に初めてクビになって、『サッカーができなくなるかもしれない』ということを初めて味わって、そのままオファーがなければ、自分がいくらやりたくてもサッカー選手ではいられなくなるということを凄く実感しましたし、その時に熊本からお話をもらったことで、また自分の現役生活も伸びましたけれども、あの時に本当に行くチームがどこもなければ、その時点でサッカー選手は終わっていました」

「そこからはあまり先のイメージを持っても、そこに到達する前に、目の前の1日1日を頑張っていかないと、サッカー自体も続けられないですし、続けるためには自分のパフォーマンスも維持しないといけないしというところで、考え方が凄く変わったというか、本当に1日1日を凄く大事にするようになりました。いつ自分がサッカー選手じゃなくなるかという瀬戸際は強く感じていたので、『何歳までサッカーやりたいですか?』とかよく聞かれますけど、本当にそんなイメージは全然なくて、もういつサッカー選手が終わってもいいようにというか、後悔がないようにとにかく1日1日、1年1年やっていこうというスタンスで続けてきて、気が付いたら今は42歳になっていたという感じです」。

 目の前でゴールを決められれば、悔しい。目の前のPKを止められなければ、悔しい。目の前の試合に勝てなければ、悔しい。そのエネルギーを力に変え、また今日のトレーニングにすべてをぶつけていく。それはきっと18歳でプロサッカー選手を職業に定めた時から、ずっと変わらない彼の日常だ。

 南雄太の2022年シーズンは、少しの懐かしさと、大きな悔しさとともに、その幕が上がっている。

(取材・文 土屋雅史)
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