個性出し合い、対大学3試合で計10得点。U-17日本高校選抜は桐蔭横浜大に惜敗も、成長する4日間に
ゲキサカ / 2022年2月20日 17時1分
2本目はGK佐藤安悟(帝京長岡高2年)、右SB鈴木大翔(尚志高2年)、CBが萩原と宝納拓斗(佐賀東高2年)、左SB保田成琉(阪南大高2年)。中盤は徳永とMF真田蓮司(東山高2年)のダブルボランチで、右SH高橋隆大(静岡学園高2年)、左SH篠田翼(昌平高2年)、そして小林と福田が2トップを務めた。
そのU-17高校選抜は開始直後、宝納の対角のロングパスが高橋へ通る。高橋のカットインシュートは枠を外れたが、この1プレーが桐蔭大の守りを難しくさせた。蒲原監督は「1本目は表のところ(でボールを回すこと)が多かった。それを大学生が狙っていて、長いボールもあって表が空くというところで、2本目は長いのを見せたので表も楽になった」と説明する。
ここまでの2試合は連動したショートパスによるビルドアップで中盤を支配していた。上手く行かない中で受けた助言に選手たちはすぐに対応。蒲原監督は「すぐに行動に移そうとするところもみんな意識が高いと思います」と頷いたように、状況に応じたボールの動かし方に変えたU-17高校選抜は、試合の流れも引き寄せて見せた。
2分にGK佐藤が至近距離からのシュートを横っ飛びでビッグセーブ。攻撃面では福田と小林が効果的にDF背後を狙い、幅と深みのある攻撃を繰り出した。鈴木と保田の両SBの攻め上がりも交えて攻めると15分、高橋の右CKに鈴木が飛び込み、最後はゴール前の混戦から福田が右足シュート。同点に追い付いた。
有効だったのは攻撃面だけではない。過去2試合で失点が増えていたため、チームは前日のミーティングから中村真吾コーチ(米子北高)の指導の下で修正したのだという。チーム全体で集中して守り、真田や徳永、DFラインのボール奪取に繋げていた。
21分には徳永の対角のミドルパスに篠田が反応してゴール前へ。24分には空中戦でも健闘していた宝納が対角のロングパスを通す。右サイドからスプリントした鈴木に通るが、シュートを打ち切ることができない。また、篠田とのワンツーから高橋が放ったシュートなど得点には結びつかなかったが、GK佐藤が終盤にも好セーブを見せて無失点。初勝利のチャンスを十分に残したまま3本目へ繋いだ。
3本目はGK藤澤芭琉(徳島市立高2年)、右SB豊田、CB津久井、CB宝納、左SB保田、ボランチコンビが真田と廣井、右SH高橋、左SH篠田、そして福田と澤田の2トップでスタートした。そのU-17高校選抜は3分、廣井が相手の右脇を突くと、折り返しを福田が狙う。GKの横を抜けてゴールへ向かったボールを澤田がスライディングシュートで押し込み、勝ち越した。
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