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日本高校選抜の活動をユースレフリーの育成、目標の場に。5人の高校生が同志やプレーヤーから学び、新たな意欲

ゲキサカ / 2022年2月22日 12時50分

U-17日本高校選抜と大学生の練習試合を担当、コントロールしたユースレフリーの5名

 高校2年生の有力選手たちで構成されたU-17日本高校選抜が、2月17日から20日まで静岡県内で合宿を行った。期間中に大学生と練習試合3試合を実施。そのうち、19日の拓殖大戦、20日の桐蔭横浜大戦の2試合を高校生のユースレフリーによる審判団がコントロールした。

 日本高校選抜の活動は1970年代から続いているが、今回、その活動に初めてユースレフリーの育成が加えられている。高体連サッカー専門部は、22年に入ってから、U-18日本高校選抜とU-17日本高校選抜の活動を計3度の時期に実施(U-18、U-17の各選考合宿は同時期)。各合宿の練習試合のうち数試合をユースレフリーが担当している。

 この新たな試みを行う上で、全国のユースレフリーに参加者を募集。新型コロナウイルスの影響や費用面で残念ながら参加できない高校生もいたという。その中で、今回の静岡合宿は、選ばれた松尾祥汰君(桐陽高3年)、福田天翔君(旭高3年)、木下心君(千里高2年)、藤田海豪君(東海大相模高2年)、山田咲助君(横浜隼人高2年)の5名が1泊2日で活動をともに。同じ志を持つユースレフリーたちや指導員の先生方と経験や考え方を伝え合った。

 そして、同年代で、日本を代表する高校生プレーヤーたちのハイレベルな試合を担当。高校サッカー部の“代表チーム”であるU-17日本高校選抜と同じく、“全国のユースレフリーの代表”という責任感を持って臨み、試合を通して貴重な経験を得た。

 ユースレフリーの育成は日本サッカー界が重視している課題の一つ。今回の試みは「高校生審判員が目標とするような場や、成長するためにレベルの高い場所を提供したい」という意見などをきっかけに、関係者たちの尽力もあって実現した。

 静岡合宿に帯同した福島崇教諭(正則高)は、「地域で活躍しているユース審判員がいて、彼らがこれからどう育っていくか。大きな舞台を経験することで色々な子と出会って、学んで、刺激を受けて、審判を目指す子たちの一つの夢が作れたらなと思っています。(今回参加しているユースレフリーは皆)生き生きとしています」と語った。

 参加したユースレフリーたちからは、「徐々に自分が流れを掴むことができた」「できないことにどんどんチャレンジすることを意識した2日間でした」「他県の人たちと交流することはなかなか無いこと」「一緒に切磋琢磨できる仲間がいたので、自分の頑張れる活力になる」「同年代の高校選抜の方が凄く頑張っている。今後の審判活動もより一層頑張りたい」「こういう機会が増えて、自分ももっともっとレベルアップしたい」といった声が挙がっていた。

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